2018.02.05

【NBA】ブロックショット数で歴代ガード2位を誇るドウェイン・ウェイド、歴代トップのレジェンドとは?

身長196センチ以下の選手としては史上最多のブロック数を誇るウェイド[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 クリーブランド・キャバリアーズでプレーしているキャリア15年目のドウェイン・ウェイド。36歳のベテランは今季、開幕4試合目以降、自ら志願してベンチ出場し、2月4日(現地時間3日)終了時点で平均23.2分出場11.2得点3.9リバウンド3.6アシストを記録している。

 今季は平均得点をはじめ、主要スタッツは軒並み自己ワーストを記録するウェイドだが、ベンチからキャブスに得点力と、オフェンスの潤滑油としてパスを供給する重要な役割をこなしており、チーム6位となるプレータイムを得ている。

 そんなウェイドの強みの1つとして挙げられるのはブロックショットだ。193センチ100キロと、ガードとしては強じんな肉体を持つウェイドは、6フィート5インチ(196センチ)以下の選手としては通算ブロック数で歴代トップ(831本)なのである。

 昨季までのキャリア14シーズンのうち、平均1.0本以上を6度も記録するなど、ブロックショットに対して非凡な才能を見せてきた。

 自身よりも大柄な選手のショットをブロックしてきたウェイドは、今季序盤に213センチのジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)のショットをもブロックしてみせた。試合後にウェイドは、現地メディア『cleveland.com』へこのように語っている。

 「俺はいつだって有能なショットブロッカーだった。良いショットブロッカーになるということは、垂直跳びが40インチ(約101.6センチ)できなければダメというわけじゃない。以前、彼には一度ブロックを決めたこともある。俺はただ、このチームで自分ができることをやろうとしているだけ」

 ウェイドには、パワーや身体能力と共に、独特な洞察力が備わっている。それは今季も含めたキャリア全シーズンにおいて、平均1.0以上のスティールを記録していることからもわかるだろう。これまでのキャリアにおいて、試合終盤にスティールを決めて決勝弾を沈めたこともある。

相手選手の特徴を把握し、ブロックを狙うウェイド[写真]=Getty Images

 では、そのウェイドを上回るブロック数を誇るガードは誰なのか? 答えはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)。通算893ブロックを相手選手へお見舞いしてきたジョーダンは、ガードの選手として歴代トップの本数を残している。ジョーダンもまた、相手選手が小柄であろうがビッグマンだろうと、独特の感性で絶妙なタイミングから相手選手のショットをたたき落としてきた。

 ちなみに、ウェイドはシカゴで1982年に生まれた。昨季は故郷ブルズでプレーするほど大ファンだったのは言うまでもない。1984年にNBA入りして1991年から3連覇を果たした90年代のジョーダン&ブルズの黄金期を間近で見てきたのである。ジョーダンが魅せたダンクやドライブ、フェイドアウェイジャンパーなどと共に、ディフェンス時に見せるスティールやブロックショットを見て真似ていたとしても、決しておかしくはない。

まるで相手選手が戦意喪失してしまうかのような激しいブロックを決めてきたジョーダン(右)[写真]=Getty Images

 ウェイドのブロックは、ジョーダンから引き継がれたプレーと言っていいのかもしれない。

ドウェイン・ウェイドの関連記事

BASKETBALLKING VIDEO