来季万全なコンディションで臨むことがベストなシナリオか?
サンアントニオ・スパーズのオールスターフォワード、カワイ・レナードは、今季中に復帰する可能性が低いことがわかった。
スパーズの指揮官グレッグ・ポポヴィッチHCは、2月22日(現地時間21日)、現地メディア『ESPN』に対して、このように語っていた。
「彼(レナード)はまだ準備ができていない。もし彼にチャンスがあるとしても、復帰すればとても遅いシーズンの始まりとなる。これはとても難しい決断になるだろう。正直に、かつ理論的な意見だが、今年(今季)中に彼が復帰したら、私は驚くだろう」。
右大腿四頭筋の腱障害により、開幕から欠場していたレナードは、昨年12月中旬に戦列へ復帰して9試合に出場。だが今年1月中旬に再び戦線離脱し、欠場を続けている。すでにメディカルチェックはクリアしたという報道も出ているのだが、復帰の情報は届いていない。
スパーズは現在、35勝24敗でウエスト3位。オールスターに選出されたビッグマン、ラマーカス・オルドリッジを中心に奮闘している。レナードが復帰できれば戦力増強は確実ではあるものの、スパーズは現有戦力としてすでに10人前後のローテーションを構成している。レナード不在でも、すばらしいボールムーブメントは健在である。
The @Spurs way… move the ball!
🏀: #AllForOne x #GoSpursGo
⏰: 8pm/et
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現状のスパーズが優勝候補の一角かどうかは別として、このチームの持ち味であるチームケミストリーが乱れる恐れもあり、レナードとしても、復帰の決断をすることは難しいのだろう。
今季、リーグをけん引するゴールデンステート・ウォリアーズとヒューストン・ロケッツに対してスパーズが真っ向勝負をするためには、攻防両面に秀でたレナードの存在が不可欠。ただし、レナードが無理をして復帰し、再びケガをしてしまえば、スパーズにとって甚大なダメージを受けることとなる。
レナードはまだ26歳だけに、今季は十分に体を休めて、万全なコンディションで来季に臨み、今季のうっぷんを晴らすことがベストなシナリオなのかもしれない。