2018.01.24

【NBA】スパーズのカワイ・レナードがサンアントニオを出たがっている?

もしもレナードが移籍となれば、リーグの勢力図が変わることとなる[写真]=Getty Images
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 1月24日(現地時間23日)、現地のテレビ番組『First Take』にて、ジェイレン・ローズ(元インディアナ・ペイサーズほか/現ESPNアナリスト)が爆弾発言をした。

 その内容はというと、サンアントニオ・スパーズの大黒柱カワイ・レナードが、チームから出たがっているというものだった。

 「俺が聞いたのは、カワイ・レナードがサンアントニオから離れたいというものだった。1つは(サンアントニオが)エリートレベルの選手たちに人気がないことで、オールスターレベルの選手たちが彼(レナード)と一緒にプレーしに来てくれない、ということ。これは俺の意見ではあるが、俺たちはいつも、選手たちが(ロサンゼルスやニューヨークなどの)ビッグマーケットへ移籍加入すると話している。だが、誰がカワイとサンアントニオでプレーするだなんて、話したこともない」とローズは語った。

 昨夏、カイリー・アービング(現ボストン・セルティックス)やクリス・ポール(現ヒューストン・ロケッツ)といった大物選手を狙っていたと複数の現地メディアに報じられたスパーズ。2015年にオールスターフォワードのラマーカス・オルドリッジが加わったものの、このチームで主力を務めてきた選手はほとんどがドラフト指名後にチームとして育ててきた選手だった。

 ティム・ダンカン(元スパーズ)は1997年のドラフト1位指名で、トニー・パーカー(2001年1巡目28位指名)とマヌ・ジノビリ(99年2巡目57位指名)はドラフト下位指名と、有能なスカウトとチームフロント、そして優れたコーチングスタッフによってコアメンバーが構成されており、スパーズは強豪であり続けている。これまでフリーエージェントやトレードで先発級の選手を獲得したことこそあるものの、エースと呼べる選手ではなく、先発の一角やローテーション、またはベンチの層を厚くする補強に過ぎなかった。

 だからこそスパーズは、長きにわたって優勝争いに加わることのできる強力なロースターを堅持してきた。スパーズの選手たちが試合中に魅せるアンセルフィッシュかつ流麗なボールムーブは魅力的で、通算5度の優勝という見事な実績もある。

チーム最古参のパーカー(右)はキャリア17年目と経験は豊富。頼もしいベテランなのは間違いないのだが…[写真]=Getty Images

 もしかすると、レナードは現有戦力でウエスト上位にいるゴールデンステート・ウォリアーズやヒューストン・ロケッツを下すことが困難だと感じ、オールスター級の選手獲得を望んでいるのかもしれない。

 そしてローズはこう続けた。

 「そして選手たちがスパーズに行きたがらない理由。それはスパーズのやり方にあるのかもしれない。選手たちにとって、まるで“仕事”をしているかのようなやり方は望ましくないんだ。もしサンアントニオに行くとしよう、するとCEO(最高経営責任者)は誰だい? グレッグ・ポポビッチ(ヘッドコーチ)だ。彼のやり方でプレーしなければならない。カワイはスパーズ流のやり方で管理されてきた。今季、彼はラインナップに入ったり入らなかったりしていた。それは大腿四頭筋のせいか? 彼のキャリアはどうなる? もしや誤診だったのか? 」

 レナードは現在も同箇所のリハビリをしており、スパーズは完治させるまで復帰させないだろう。大黒柱が再びケガをして長期戦線離脱になってはならないからだ。とはいえ、ローズが語った内容がもし本当だとすれば、スパーズの選手たちもショックを受けるだろう。そして、もしレナードが他チームへ移籍となれば、リーグの勢力図が変わることは確実。

 毎年、トレード・デッドラインが近づくと、移籍を希望する選手のウワサが広がるものだが、はたしてスパーズは動くのだろうか。引き続き注目したいところだ。

リーグでも5本の指に入るディフェンス力と決定力が上がってきたオフェンス力を誇るレナードの去就はどうなる?[写真]=Getty Images

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