“ビッグO”とレブロンに続く希少記録を達成
3月16日(現地時間15日)、ポートランド・トレイルブレイザーズがホームのモーダ・センターでクリーブランド・キャバリアーズと対決。終盤にレブロン・ジェームズとジョージ・ヒルの活躍もあり、点差を詰められたものの、最終スコア113-105でブレイザーズが逃げ切った。
この試合、ブレイザーズではCJ・マッカラムがチームトップの29得点、デイミアン・リラードが24得点9アシストをマークするなど、計5選手が2ケタ得点を記録。チームはホーム8連勝を飾っている。
また、この勝利によってブレイザーズは連勝を11へと伸ばし、現在NBAで最も好調なチームとなっている。42勝26敗でウエスタン・カンファレンス3位を堅持し、4位のオクラホマシティ・サンダーとのゲーム差を2.0へと広げた。
そのブレイザーズをけん引するエースのデイミアン・リラードは、この試合を終えて、これまで史上2人しか達成していない“エリート・クラブ”の仲間入りを果たしている。
NBA入りから最初の6シーズン連続で、リラードは1,500得点、400アシスト以上を挙げたこととなった。この記録はNBAの歴史の中でも、“ビッグO”ことオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)とレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)しか達成していない希少な記録である。
フル出場でも平均18.3得点4.9アシスト以上が必要
リラードはデビューとなった2012-13シーズンから、得点とアシストの両面で高水準の成績を残してきた。ルーキーシーズンに平均19.0得点6.5アシストをマークして満場一致で新人王に輝くと、2シーズン目以降も長期離脱することなく、平均20得点以上、平均6アシスト前後を残してきた。
1シーズンで1,500得点を記録するためには、82試合にフル出場したとしても平均18.3得点、70試合であれば21.4得点が必要となる。400アシストであれば、82試合出場で平均4.9本、70試合となれば平均5.7本が到達ラインになってくる。
ロバートソンにレブロン、リラードという、これまで達成してきた選手たちの共通点としては、いずれも新人王と獲得していること、そして頑丈な体の持ち主だったことが挙げられる。最初の6シーズンにおける欠場試合数では、ロバートソンが19試合、レブロンは20試合、リラードは今季の7試合を含む21試合のみ。ロバートソンがプレーしていた1960年代は、試合数が79や80のシーズンがあったのだが、この3人は1シーズンにつき平均して3試合前後のみの欠場数。コンディションの調整がうまく、かつケガや痛みに強い選手だったと言えるだろう。
キャリア6年目の今季、リラードは平均26.8得点6.6アシストを記録し、チームをウエスト3位にまで引き上げている。ますます自信を深めてきたこの男が、今後どのような活躍を見せてくれるのか。楽しみでしかたない。