【NBA】ホーネッツのケンバ・ウォーカーが地元紙に告白「プレーオフに出られないなんてもううんざりだ」

好調を維持するウォーカーの成績と反比例し、ホーネッツは黒星先行が続いている[写真]=Getty Images

これまでのプレーオフ出場はわずか2度

 キャリア7年目の今季、ケンバ・ウォーカー(シャーロット・ホーネッツ)は平均23.1得点3.2リバウンド5.7アシスト1.2スティールをマーク(現地時間3月26日終了時点)。3ポイントシュート成功率39.4パーセントは自己ベストをマークしており、個人としては自己最高級のパフォーマンスを見せている。

 しかしながら、チームはここまでイースタン・カンファレンス10位の34勝41敗。プレーオフ出場の可能性はまだあるものの、イースト8位のマイアミ・ヒートとは5.5ゲーム離れており、その可能性は日に日に低くなっている。

 3月28日(同27日)、ウォーカーは現地メディア『Charlotte Observer』に対して、現状について語った。

 「現時点において、俺は勝ちたい。プレーオフに出場したいんだ。もうプレーオフに出られないことにはうんざりだ。TVで見るのも嫌なんだ」。

16年のプレーオフでは、シリーズ平均22.7得点と奮闘するも、最終戦は9得点と絶不調に終わったウォーカー[写真]=Getty Images

 2011年ドラフト1巡目全体9位でシャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)に指名されたウォーカーが、昨季までのキャリア6シーズンでプレーオフに出場できたのはわずか2回のみ。14年はファーストラウンドでヒート相手にスウィープ負け、16年もヒートと対決し、第7戦の末に敗れている。ウォーカーはこう続けた。

 「俺は常に、勝者でありたいと感じている。だからプレーオフに出るに値すると思ってる」。

 コネチカット大に在籍していた08年から11年、ウォーカーは2度のNCAAトーナメント出場を果たし、09年はファイナル4、11年には優勝を成し遂げて、自らはMOP(最優秀選手)にも輝いた。そのため、プロに入って負けることが多くなっていることにフラストレーションがたまっているのも無理はない。

バトラー大とのNCAAファイナル。ゲームハイの16得点、9リバウンドを奪ってコネチカット大を優勝へと導いたウォーカー[写真]=Getty Images

ウォーカーの去就は新GM次第か?

 ウォーカーは今季も含めて、オールスターに2度選出された実績を持つ。3月23日(同22日)のメンフィス・グリズリーズ戦では、30分未満のプレータイムで14投中10本の3ポイントシュート成功を含む46得点を記録するなど、爆発力のあるスコアリングガードとして知られている。

 だからこそ、もっと勝てるチーム、プレーオフどころか優勝争いができる環境でプレーしたいというのが本音だろう。実際、今年のトレードデッドラインでは複数のチームからトレードのオファーがあり、移籍する可能性は十分あったと複数の現地メディアが報じている。

 ウォーカーは来季終了後、制限なしのフリーエージェント(FA)となる。そのため、再契約する見込みがないのであれば、ホーネッツは見返りを求めてウォーカーを放出したとしても決しておかしくはない。

 今年2月、ホーネッツはジェネラルマネジャー(GM)のリッチ・チョーを解雇。チーム側も、勝てない状況から抜け出し、プレーオフ常連チームになるべく奮闘を続けている。後任はまだ決まっていないものの、新GMこそが、ウォーカーの今後の去就を左右するキーパーソンとなるのかもしれない。

 「いつ新GMが決まろうとも、俺はその人がどういった形でチームを強化したいのか、様子を見ていくだけ。そして俺は自分にとってベストな決断をするだろう」。

 もし仮にホーネッツが今季もプレーオフ出場を逃し、来季に向けて戦力補強に失敗した場合、ウォーカーは自らトレードを志願したとしてもおかしくはない。

 ホーネッツの動向、そしてウォーカーの今後に、引き続き注目だ。

キレ味鋭いボールハンドリングでファンを魅了するウォーカー。今後の去就はどうなる?[写真]=Getty Images

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