プレーオフ記録集Part.3 歴代最多成績編/プレーオフ特別企画⑤

通算得点を筆頭に、数々の項目で歴代トップを誇るレブロン[写真]=Getty Images

4月15日(現地時間14日)から、計16チームによる今シーズンの王座を懸けた激闘、「NBAプレーオフ2018」が幕を開ける。そこでバスケットボールキングでは、プレーオフ出場チームやシリーズ勝敗予想に加え、これまでのプレーオフにおける名シーンや印象的なシリーズ、ゲームなども順次お届けしていく。

<プレーオフ特別企画⑤>
プレーオフ記録集Part.3 歴代最多成績編

 今回も、昨年までに行われたプレーオフにおける記録を紹介していきたい。記録集ラストとなるPart.3では、歴代最多成績を見ていこう。
※太字は現役、データは昨季プレーオフ終了時点

■歴代最多出場試合数TOP3
1.デレック・フィッシャー(元ロサンゼルス・レイカーズほか):259試合
2.ティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ):251試合
3.ロバート・オーリー(元レイカーズほか):244試合

1位はレイカーズの名脇役フィッシャー

 コービー・ブライアント(元レイカーズ)と共にレイカーズで5度の優勝を果たしたフィッシャーが歴代1位。コービーと異なるのは、2000年代中盤にユタ・ジャズ、キャリア終盤にオクラホマシティ・サンダーでプレーオフに出場していたことがその要因。ダンカンは00年を除く18度のプレーオフ出場、オーリーはキャリア16シーズンすべてでプレーオフに出場してきた。フィッシャーとダンカンは5度、オーリーは7度の優勝経験を持つ。

09年ファイナル第4戦では、延長に持ち込む同点弾、延長では決勝弾を決めたフィッシャー[写真]=Getty Images

 なお、コービーは220試合で6位にランクイン。現役では、トニー・パーカー(スパーズ)が221試合で5位、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)が217試合で7位、マヌ・ジノビリ(スパーズ)が213試合で9位に入っている。

■歴代最多出場時間TOP3(1951-52シーズン以降)
1.ティム・ダンカン(元スパーズ):9,370分
2.レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ):9,127分
3.カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか):8,851分

レブロンが今季中に歴代トップ浮上が濃厚

 1位のダンカンとはわずか243分と僅差まで迫っているレブロン。今年のプレーオフで6、7試合をプレーすれば、歴代1位に浮上することはほぼ確実だろう。現役ではトニー・パーカー(スパーズ)が7,691分で8位、ドウェイン・ウェイド(マイアミ・ヒート)が6,570分で18位に名を連ねている。

07年のファイナルMVPに輝いたパーカー。13年ファイナル初戦では、残り5.2秒で決勝弾をねじ込んだ[写真]=Getty Images

■歴代最多得点TOP3
1.レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ):6,163得点
2.マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか):5,987得点
3.カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか):5,762得点

昨年にジョーダン超えを果たしたレブロン

 昨季までのキャリア14シーズンのうち、レブロンのプレーオフ出場は12シーズン。ただし、7年連続を含む計8度のファイナル出場を果たしており、試合数も豊富なレブロンが昨年にジョーダンを上回り、歴代トップ。レブロンに続く現役選手は、4,012得点で8位のトニー・パーカー(スパーズ)、3,871得点で11位にいるドウェイン・ウェイド(ヒート)だ。

■歴代最多リバウンドTOP3
1.ビル・ラッセル(元セルティックス):4,104本
2.ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか):3,913本
3.ティム・ダンカン(元スパーズ):2,859本

伝説のビッグマンがトップ2を占拠

 キャリア13シーズンで11度の優勝を果たしたラッセルが堂々トップ。3,000本以上を残しているのはラッセルと2位のチェンバレンだけ。現役トップはレブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)の1,922本(7位)と、この項目はレジェンドたちが上位に君臨する結果となった。

■歴代最多アシストTOP3
1.アービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ):2,346本
2.ジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ):1,839本
3.レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ):1,489本

歴代3位のアシスト数を誇る“キング”

 マジック、ストックトンという歴代屈指のポイントガードに続いて“キング”ことレブロンがランクイン。シーズン通算アシスト数でフォワードの選手として歴代最多を誇る男は、さらに記録を伸ばすに違いない。なお、5位にはトニー・パーカー(スパーズ/1,137本)が入っている。

昨年のファイナルでは敗れたものの、シリーズ平均33.6得点12.0リバウンド10.0アシスト。史上初の平均トリプルダブルを達成したレブロン[写真]=Getty Images

■歴代最多スティールTOP3(1973-74シーズン以降)
1.スコッティ・ピペン(元ブルズほか):395本
2.レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ):389本
3.マイケル・ジョーダン(元ブルズほか):376本

今年中にレブロンがピペン超えするのはほぼ確実

 1990年代にブルズを6度の優勝に導いたジョーダンとピペンの間に割って入ったレブロン。昨年ジョーダンを超え、今年はピペン超えを狙う。レブロンのキャリア平均スティールは1.6本だが、これがプレーオフになると1.8本までアップしていることから、プレーオフ出場が絶望にでもならない限り、スティール部門でも歴代トップに浮上するはずだ。

ディフェンス面でもリーグ最高級の実力を誇ったジョーダン(右)とピペン(左)[写真]=Getty Images

■歴代最多ブロックTOP3(1973-74シーズン以降)
1.ティム・ダンカン(元スパーズ):568本
2.カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか):476本
3.アキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか):472本

ダンカンが史上唯一の500本超え!

 一昨季に引退したダンカンが、2位のジャバーを100本近く上回る本数で歴代トップに君臨。現役では、サージ・イバカ(トロント・ラプターズ)が239本で11位タイ、ドワイト・ハワード(シャーロット・ホーネッツ)が234本で13位、パウ・ガソル(スパーズ)が232本で14位。

強固なディフェンスを誇ったスパーズにおいて、最後の砦として君臨したダンカン[写真]=Getty Images

■歴代最多フィールドゴール成功数
1.カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか):2,356本

■歴代最多3ポイントシュート成功数(1978-79シーズン以降)
1.レイ・アレン(元ボストン・セルティックスほか):385本

■歴代最多フリースロー成功数
1.レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ):1,468本

■歴代最高フィールドゴール成功率
1.ディアンドレ・ジョーダン(ロサンゼルス・クリッパーズ):66.2パーセント

■歴代最高3ポイントシュート成功率(1978-79シーズン以降)
1.ボビー・ハンセン(元ユタ・ジャズほか):50.0パーセント

■歴代最高フリースロー成功率
1.マーク・プライス(元キャバリアーズほか):94.4パーセント

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