2018.04.06

プレーオフ記録集Part.1 平均スタッツ編/プレーオフ特別企画③

プレーオフ平均得点で歴代4位のデュラント(左)と5位のレブロン(右)[写真]=Getty Images
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4月15日(現地時間14日)から、計16チームによる今シーズンの王座を懸けた激闘、「NBAプレーオフ2018」が幕を開ける。そこでバスケットボールキングでは、プレーオフ出場チームやシリーズ勝敗予想に加え、これまでのプレーオフにおける名シーンや印象的なシリーズ、ゲームなども順次お届けしていく。

<プレーオフ特別企画③>
プレーオフ記録集Part.1 平均スタッツ編

 今回は、昨年までに行われたプレーオフにおける記録を紹介していきたい。ここではPart.1として、平均スタッツを見ていこう。
※太字は現役、データは昨季プレーオフ終了時点

■平均出場時間TOP10
1.ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか):47.24分
2.ビル・ラッセル(元ボストン・セルティックス):45.44分
3.アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか):45.11分
4.ボブ・ラブ(元シカゴ・ブルズほか):43.85分
5.エルビン・ヘイズ(元ワシントン・ブレッツほか):43.33分
6.ジョー・ジョー・ホワイト(元ボストン・セルティックスほか):42.85分
7.オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか):42.71分
8.ウォルト・フレイジャー(元ニューヨーク・ニックスほか):42.51分
9.デイブ・コーウェンス(元ボストン・セルティックスほか):42.34分
10.ウォルト・ベラミー(元ボルチモア・ブレッツほか):42.15分

A.I.が伝説のビッグマンたちに次いで3位にランクイン

 チェンバレン、ラッセルといった歴代有数のビッグマンがトップ2。延長戦があったとはいえ、1試合ほぼフル出場しているのは驚異的。上位10選手はビッグマンたちが多く入っているのだが、その中に割って入ったA.I.ことアイバーソンは見事というほかない。NBAファイナルに進出した2000-01シーズンは22試合出場で平均46.2分、04-05シーズンは5試合のみとはいえ平均47.6分出場と、無尽蔵のスタミナを誇った。

アイバーソンの持ち味の1つである驚異的なスタミナは、歴代最高レベルのものだった[写真]=Getty Images

 ちなみに現役では11位にレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ/平均42.06分)、19位にケビン・デュラント(ゴールデンステート・ウォリアーズ/平均41.03分)がランクイン。また、ラリー・バード(元セルティックス)が平均41.99分で12位、マイケル・ジョーダン(元ブルズほか)は平均41.75分で13位だった。

■平均得点TOP10
1.マイケル・ジョーダン(元ブルズほか):平均33.45得点
2.アレン・アイバーソン(元シクサーズほか):平均29.73得点
3.ジェリー・ウェスト(元ロサンゼルス・レイカーズ):平均29.13得点
4.ケビン・デュラント(ウォリアーズ):平均28.75得点
5.レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ):平均28.40得点

6.エルジン・ベイラー(元レイカーズ):平均27.04得点
7.ジョージ・ガービン(元サンアントニオ・スパーズほか):平均26.98得点
8.ステフィン・カリー(ウォリアーズ):平均26.20得点
9.アキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか):平均25.90得点
10.カーメロ・アンソニー(オクラホマシティ・サンダー):平均25.65得点

ウォリアーズのKDとカリーがトップ10入り!

 ウォリアーズのKDことデュラントが4位、カリーが8位と、トップ10にランクイン。ジョーダン、アイバーソン、ウェストと、上位3人はガードが独占という形になった。これはプレーオフになるとディフェンスがハードになり、ビッグマンへのガードが厳しくなるからなのだろう。現役ではほかに、レブロンが5位、カーメロが10位に入った。

平均得点で歴代4位のデュラント(左)と8位のカリー(右)を擁するウォリアーズ[写真]=Getty Images

 ほかでは、コービー・ブライアント(元レイカーズ)が平均25.64得点で11位、ラッセル・ウェストブルック(サンダー)が平均25.28得点で14位、ダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス)は平均25.26得点で15位となっている。

■平均リバウンドTOP10
1.ビル・ラッセル(元セルティックス):平均24.87本
2.ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか):平均24.46本
3.ウェス・アンセルド(元ワシントン・ブレッツ):平均14.93本
4.ボブ・ペティット(元セントルイス・ホークス):平均14.82本
5.ウォルト・ベラミー(元ボルチモア・ブレッツほか):平均14.78本
6.デイブ・コーウェンス(元セルティックスほか):平均14.44本
7.ジョージ・マイカン(元ミネアポリス・レイカーズ):平均13.85本
8.ドワイト・ハワード(シャーロット・ホーネッツ):平均13.84本
9.モーゼス・マローン(元ロケッツほか):平均13.78本
10.ネイト・サーモンド(元サンフランシスコ・ウォリアーズほか):平均13.59本

2人の伝説の巨人が3位以下を引き離す

 ラッセルとチェンバレンが3位以下を10本近く引き離す本数を記録。現役ではハワードが8位と奮闘も、その次は20位に入ったディアンドレ・ジョーダン(ロサンゼルス・クリッパーズ/平均11.32本)まで皆無となっている。

キャリア10度のプレーオフ出場のうち、5度も平均リバウンドでリーグトップを記録したハワード[写真]=Getty Images

■平均アシストTOP10
1.アービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ):平均12.35本
2.ジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ):平均10.10本
3.ジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ):平均9.52本
4.クリス・ポール(ロケッツ):平均9.45本
5.ラジョン・ロンド(ニューオリンズ・ペリカンズ):平均9.07本

6.オスカー・ロバートソン(元ロイヤルズほか):平均8.94本
7.ケビン・ジョンソン(元フェニックス・サンズほか):平均8.90本
8.アイザイア・トーマス(元デトロイト・ピストンズ):平均8.89本
9.スティーブ・ナッシュ(元サンズほか):平均8.84本
10.ボブ・クージー(元セルティックスほか):平均8.60本

トップ5に現役選手3人がランクイン!

 マジックとストックトンが唯一の平均2ケタアシスト。プレーオフになるとロースコアな展開になりやすい中、この2選手が残したアシスト数は快挙と言っていいだろう。そして平均9.0本以上をマークしてトップ5入りしているウォール、ポール、ロンドも称賛に価する。

現役トップの平均アシスト数を誇るウォール[写真]=Getty Images

■平均スティールTOP5(1973-74シーズン以降)
1.バロン・デイビス(元ウォリアーズほか):平均2.28本
2.モーリス・チークス(元シクサーズほか):平均2.22本
3.クリス・ポール(ロケッツ):平均2.21本
4.リック・バリー(元ウォリアーズほか):平均2.21本
5.ムーキー・ブレイロック(元ホークスほか):平均2.15本

僅差の上位陣の中にポールが割り込む

 1位から5位までが、わずか0.13本差という僅差の中、ポールが3位にランクイン。今季のプレーオフのパフォーマンス次第では、歴代トップに躍り出る可能性もあるだろう。ほか、現役ではラジョン・ロンド(ペリカンズ)が平均1.96本で10位、ラッセル・ウェストブルック(サンダー)が平均1.95本で11位に入っている。

隙さえあれば、容赦なくスティールを奪ってきたポール[写真]=Getty Images

■平均ブロックTOP5(1973-74シーズン以降)
1.アキーム・オラジュワン(元ロケッツほか):平均3.26本
2.マーク・イートン(元ジャズ):平均2.84本
3.マヌート・ボル(元ワシントン・ブレッツほか):平均2.66本
4.エルビン・ヘイズ(元ワシントン・ブレッツほか):平均2.61本
5.デイビッド・ロビンソン(元スパーズ):平均2.54本

シーズン通算ブロック数で歴代1位のオラジュワンがトップ

 シーズン通算3,830本で歴代トップを誇るオラジュワンが唯一の平均3本以上で1位。イートンとボルがディフェンシブな選手だっただけに、攻防両面で歴代上位の成績を残したオラジュワンのすごさが際立っている。なお、現役では7位にドワイト・ハワード(ホーネッツ/平均2.46本)、9位にサージ・イバカ(トロント・ラプターズ/平均2.41本)がランクイン。

イバカは昨季のプレーオフで、ラプターズ加入後のシーズン平均(1.4本)を上回る平均1.7本のブロックを記録[写真]=Getty Images

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