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28年前の1990年3月30日(現地時間29日)、ヒューストン・ロケッツのビッグマン、アキーム・オラジュワン(元ロケッツほか)が、当時NBA史上3人目となる“クァドラプルダブル”を達成した。
https://twitter.com/HoustonRockets/status/979380168593690624
クァドラプルダブルとは、得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックのいずれかから、4部門で2ケタの数字を残すこと。これまでビッグマンのネイト・サーモンド(元サンフランシスコ・ウォリアーズほか)とシューティングガードのアルビン・ロバートソン(元サンアントニオ・スパーズほか)しか成し遂げたことのない、きわめてハードルの高い偉業である。
オラジュワンはこの日行われたミルウォーキー・バックス戦で、18得点16リバウンド10アシスト11ブロックをマークし、バックスに在籍していたロバートソンの前でこの偉業を達成。この歴史的なパフォーマンスもあり、試合はロケッツが120-94でバックスに快勝している。
キャリア6シーズン目をプレーしていたオラジュワンがこのシーズンに残した成績は、平均24.3得点14.0リバウンド2.9アシスト2.1スティール4.6ブロック。リバウンドとブロックでリーグトップとなっただけでなく、スティールもセンターとしてはすばらしい数字だった。
また、オラジュワンは同年4月20日(同19日)に行われたデンバー・ナゲッツ戦で、キャリアハイの52得点を記録している。試合には延長の末に敗れてしまったが、オラジュワンはフィールドゴール34投中21本、フリースロー13投中10本を決める大爆発。さらに18リバウンド4アシスト3スティール3ブロックと、オールラウンドな成績を残したことも万能型ビッグマンと評されたオラジュワンらしい。
オラジュワンがクァドラプルダブルを達成してから約28年。この記録を達成できたのは、デイビッド・ロビンソン(元スパーズ)しかいない。ロビンソンは94年2月18日(同17日)のデトロイト・ピストンズ戦で、34得点10リバウンド10アシスト10ブロックを奪い、史上4人目の達成者となった。
しかしそれ以降、トリプルダブルの最速記録やシーズン最多達成数こそ更新されるも、クァドラプルダブルに達した選手は皆無。