2018.03.17

【NBA】現地メディアが現時点のオールNBAチームを予想

今季のオールNBAファーストチーム入りが濃厚なハーデン(左)とレブロン(右)[写真]=Getty Images
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昨季選出された4選手は今年落選する可能性大

 3月17日(現地時間16日)、現地メディア『Sports Illustrated』が、今季のオールNBAチームを予想した。

 オールNBAチームは毎シーズン、ガード×2人、フォワード×2人、センター×1人の計5名が選出されるアワードの1つで、“ベスト5”のようなもの。1988-89シーズン以降はファースト、セカンド、サードと、計15選手が選ばれている。

昨季唯一となる満票でファーストチーム入りしたハーデン(ロケッツ)。今季も申し分ない活躍を見せている[写真]=Getty Images

 オールスターゲームはイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスからそれぞれ12名ずつ選出されるため、オールNBAチーム選出はオールスターよりも狭き門となっている。

 メディア予想を紹介する前に、現時点で断言できるのは、今季のオールNBAチームに選出される面々が、昨季から変化するということ。それは3月16日(同15日)終了時点で、昨季オールNBAチーム入りした15選手のうち、4選手が25試合以上を欠場しているからだ。

昨季ファーストチーム入りしたレナードだが、今季はオールNBAチームから落選するだろう[写真]=Getty Images

 その4選手とは、フォワードのカワイ・レナード(サンアントニオ・スパーズ/ファースト)、センターのルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ/セカンド)、そしてガードのアイザイア・トーマス(現ロサンゼルス・レイカーズ/セカンド)とジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ/サード)である。

 では、現地メディアが予想する、今季のオールNBAチームを紹介しよう。このリストは、今後ケガなどにより長期欠場しないことを前提にリストアップされている。
※G=ガード、F=フォワード、C=センター

■オールNBAファーストチーム予想
G:ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)
G:ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)※落選の可能性大
F:レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)
F:ケビン・デュラント(ゴールデンステート・ウォリアーズ)
C:アンソニー・デイビス(ニューオリンズ・ペリカンズ)

カリーとデュラントは落選の可能性あり

 ハーデン、レブロンは見事な個人成績とプレーにおいて強烈なインパクトを残している。デイビスは本来パワーフォワードのポジションでプレーしているが、1月下旬にデマーカス・カズンズが戦線離脱後は、先発センターとして出場する機会もあるため、センター枠で選出。カリーはキャリア2番目に高い平均26.3得点を残しているが、現時点で17試合に欠場しており、さらに4試合の欠場が濃厚のため、出場試合数の少なさから、セカンドチーム、またはサードチームへ落ちる可能性が高い。デュラントは17日(同16日)に肋骨の骨折により、最低2週間の戦線離脱が発表された。復帰が遅れた場合、カリーと同様に落ちるかもしれない。

カリー(右)は右足首の負傷、デュラント(左)は肋骨の負傷で欠場中のため。ファーストチーム入りは微妙なところ[写真]=Getty Images

■オールNBAセカンドチーム予想
G:ラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)
G:デマー・デローザン(トロント・ラプターズ)
F:ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
F:ジミー・バトラー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)※落選の可能性あり
C:ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)

エンビードは初選出濃厚、バトラーの選出も可能性十分

 キャリア2年目のエンビードは、3月16日(同15日)終了時点で平均23.6得点10.9リバウンド3.3アシスト1.8ブロックと、堂々たる成績を残しているため、自身初のオールNBAチーム入りは妥当と言える。今季も平均トリプルダブル級の成績を残すウェストブルック、ラプターズのイースト首位堅持に大きく貢献しているデローザン、開幕から活躍を続けるアデトクンボも選出に異論はないだろう。バトラーは現在欠場中だが、ウルブズをプレーオフ圏内に押し上げた最大の功労者だけに、セカンドチームに選出されても決しておかしくはない。

今季はすでに50試合以上に出場中のエンビード。オールNBAチーム入りにふさわしい成績を残している[写真]=Getty Images

■オールNBAサードチーム予想
G:デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)
G:カイリー・アービング(ボストン・セルティックス)
F:ポール・ジョージ(オクラホマシティ・サンダー)
F:アル・ホーフォード(ボストン・セルティックス)
C:カール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)

タウンズは今季“20-10”を記録する4人のうちの1人

 ブレイザーズを混戦のウエストで3位まで引き上げたリラード、イースト2位のセルティックスの柱であるカイリーとホーフォードが選出。ジョージは新天地サンダーでも持ち前のオールラウンドな能力を発揮している。タウンズは、今季50試合以上に出場した選手で平均20得点10リバウンド以上を記録する4人のうちの1人(もう3人はデイビス、アデトクンボ、エンビード)で、オールスターに初選出された実績がある。

平均2.0スティールは自己ベスト。新天地サンダーでも攻防両面で活躍しているジョージ[写真]=Getty Images

初選出の可能性を秘めるのはオラディポとヨキッチ

 現地メディアの予想では、リーグトップの成績を残すロケッツのクリス・ポール、ウォリアーズの主軸ドレイモンド・グリーンクレイ・トンプソン、スパーズのオールスター、ラマーカス・オルドリッジらがオールNBAチームに選出されない予想となった。

イースト3位まで順位を上げてきたペイサーズ。オラディポにはオールNBAチーム入りする可能性がある[写真]=Getty Images

 ただし、今後シーズン終了までにチーム成績が上向き、個人成績も向上すれば、ここに挙げた4選手が入り込む可能性はあるだろう。また、今季のMIP最有力候補のビクター・オラディポ(インディアナ・ペイサーズ)、センターながらトリプルダブルを連発するニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)がオールNBAチーム入りを果たす可能性もあるという。

 もっとも、オールNBAチームの投票はレギュラーシーズン終了後のため、ここで紹介したリストどおりにならない可能性がある。そのため、最終結果がどのようになるのか楽しみだ。

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