ミドルトンの同点弾でまさかの延長に持ち込まれるも、セルティックスがバックスに先勝

勝利したセルティックスのホーフォード(左)とロジアー(右)[写真]=Getty Images

シーソーゲームから終盤は激戦に発展

 4月16日(現地時間15日)、ボストン・セルティックスとミルウォーキー・バックスによるプレーオフのファーストラウンド初戦がセルティックスのホーム、TDガーデンで行われた。

 第1クォーター序盤は互いに点を取り合うシーソーゲーム。同クォーター残り4分18秒にクリス・ミドルトンが3ポイントシュートを決めてバックスが17-14と3点リードすると、セルティックスが15連続得点を挙げ、29-17で第2クォーターへ。

 するとバックスは、ヤニス・アデトクンボの5連続得点などで追い上げ開始。第2クォーター残り8分40秒にアデトクンボのジャンパーが決まり、31-31の同点に追いついたバックスは、そこからアデトクンボ、ミドルトン、エリック・ブレッドソーの得点などで一時は43-33と10点差を付けた。しかし、セルティックスもジェイレン・ブラウンマーカス・モリスジェイソン・テイタムが加点し、前半は47-44、バックス3点リードで折り返す。

ゲームハイの35得点を挙げたアデトクンボ[写真]=Getty Images

 後半開始早々、テリー・ロジアーの3ポイントシュートでセルティックスが47-47に追いつくと、ゲームは再びシーソーゲームの展開となっていった。そして第3クォーター終盤に抜け出したのはセルティックス。モリスやブラウン、そしてアル・ホーフォードが得点を重ね、同クォーターを終えて70-66。セルティックスが4点リードで最終クォーターを迎える。

 第4クォーター、セルティックスは残り8分41秒にシェーン・ラーキンの3ポイントシュートで79-70とバックスを突き放しにかかる。だがバックスはミドルトン、マルコム・ブログドンらが繋ぎ、徐々に点差を縮めていく。残り1分22秒、アデトクンボがフリースローを2本成功させ、89-91と2点差まで追いつく。

 セルティックスはホーフォードが踏ん張り、試合終盤まで何とか3点差をキープしたものの、残り11.1秒にブログドンの長距離砲が決まって96-96、バックスがとうとう追いついた。するとセルティックスはお返しとばかりにロジアーがステップバックでほぼノーマークを作り出し、3ポイントシュートをヒット。残り0.5秒で99-96と3点のリードを奪ってみせた。

ロジアーのステップバック3ポイントが決勝点になるかと思われたが…[写真]=Getty Images

 だが、このゲームには続きがあった。バックス最後のポゼッションで、ミドルトンが3ポイントラインから大きく離れた位置からブザービーターで同点弾をねじ込み、シリーズは初戦から延長戦に突入。

冷静沈着な新人テイタムとステップアップしたロジアー

 その延長で主導権を握ったのはセルティックス。ブラウンのレイアップで先取点を挙げると、残り2分10秒にホーフォードのフリースローが2本決まって106-105とリードを奪った。そこから一度もバックスにリードを許さず、最終スコア113-107で初戦を制した。

 勝利したセルティックスは、ホーフォードが24得点12リバウンド3ブロック、ロジアーが23得点、ブラウンが20得点4アシスト、テイタムが19得点10リバウンド3スティール。ベンチスタートのモリスが21得点7リバウンドを記録。新人テイタムは初のプレーオフだったものの、現地メディアに対し「とてもエキサイトしていたよ。でも緊張はしていなかったね」とコメント。

 敗れたバックスは、アデトクンボがゲームハイの35得点に加え、13リバウンド7アシスト。ミドルトンが7投中5本の3ポイントシュート成功を含む31得点8リバウンド6アシスト、ベンチスタートのブログドンが16得点を挙げた。

 カイリー・アービングマーカス・スマートを欠く中で殊勲の活躍を見せたロジアーは、試合後に現地メディア『AP』に対して「僕がステップアップしなきゃならないことは理解している。(彼らの)後釜として、高い期待に応えなきゃならない。でもプレッシャーは感じていないよ。このポジションでプレーすることができてうれしい」と語っていた。

 第2戦は18日(同17日)、セルティックスのホーム、TDガーデンで行われる。

勝利に大きく貢献したロジアー(左)とテイタム(右)[写真]=Getty Images

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