第2Qの爆発以降、付け入る隙を与えなかったロケッツ
4月19日(現地時間18日)、ヒューストン・ロケッツ(1勝)とミネソタ・ティンバーウルブズ(0勝)のシリーズ第2戦が、ロケッツのホーム、トヨタ・センターで行われた。
Chris Paul propels the @HoustonRockets in Game 2 at home with 27 PTS, 8 AST! #Rockets #NBAPlayoffs pic.twitter.com/uq0GTfMYKB
— NBA (@NBA) April 19, 2018
試合はウルブズのジェフ・ティーグが先制点となるレイアップを決めると、アンドリュー・ウィギンズも加点し、序盤はウルブズのリードで進んでいった。
ロケッツはクリス・ポールとジェームズ・ハーデンのショットで対抗するも、ウルブズはカール・アンソニー・タウンズが3ポイントシュートとジャンパーを決めて同点にすらさせないオフェンスを見せる。第1クォーターはそのままウルブズがリードし、23-18で終える。
しかし、第2クォーターにロケッツのオフェンスが牙をむく。ベンチスタートのジェラルド・グリーンがこのクォーターだけで4本の3ポイントシュートを決めるなど爆発。残り8分48秒にエリック・ゴードンの3ポイントシュートで逆転(30-29)すると、ロケッツはそのまま試合の主導権を握り、前半終了時には55-40、ロケッツが15点リードを得た。
後半開始直後、ハーデンの長距離砲が決まり、ロケッツはリードを18点に広げる。ウルブズは第3クォーター残り11分30秒にジミー・バトラーのフリースローで16点差(42-58)とするも、ロケッツの勢いを止められず、58-80と、22点差をつけられて最終クォーターを迎えることとなる。
第4クォーター。デリック・ローズとジャマール・クロフォードが得点を重ねていくものの、ロケッツはポールやクリント・カペラ、トレバー・アリーザが次々に加点。両チームの点差が大きく縮まることはなく、最終スコア102-82でロケッツが圧勝。
ウルブズは一矢報いることはできるのか?
ロケッツではポールがゲームハイとなる27得点に8アシスト3スティール、グリーンが5本の3ポイントシュート成功を含む21得点に12リバウンド、アリーザが15得点5リバウンドと続いた。初戦で44得点と大暴れしたハーデンは、フィールドゴール18投中16本をミスして12得点に終わったが、4リバウンド7アシスト3スティール3ブロックとディフェンス面でハッスルし、勝利に貢献。
敗れたウルブズは、ネマニャ・ビエリツァがチームトップの16得点に8リバウンド、ウィギンズが13得点8リバウンド、バトラーが11得点。ロケッツのディフェンスの前に16本のターンオーバーを犯すなど、3点差で敗れた初戦とはうって変わって、この日は惨敗となった。
オールスターのタウンズはこの日も不発で、得点は第1クォーターに挙げた5得点にとどまった。今季82試合に出場し、1ケタ得点はわずか2試合だったタウンズがこのままだと、スウィープ負けになったとしても不思議ではないほど、ウルブズは窮地に陥っていると言えそうだ。
一方のロケッツは、初戦で精彩を欠いていたポールやアリーザ、グリーンが復調し、大黒柱ハーデンの不調を見事にカバー。
そのハーデンは前日、ポールがシリーズ第2戦で「復調して30得点するだろう」と予言していたという。ポールは初戦、14得点で今季ワーストに並ぶ6ターンオーバーを喫していた。だがこの日のポールは、前半だけで15得点3アシスト2スティールを記録し、試合全体で27得点と汚名返上。ハーデンのほぼ予言どおりとなった。
ハーデンは試合後、現地メディア『AP』に対して「彼が初戦を終えて、自身を責めていることを知ってた。だから試合後にちょっと話したんだ。『心配する必要はない。勝つことこそがすべてなんだ。アグレッシブにプレーしよう』ってね」と、ポールとの会話について明かした。
ポールは「テンポを速めて、よりアグレッシブになろうとしただけ。(隙さえあれば)レーンに入り込んだことでイージーショットが生まれたんだ」と語り、試合を振り返っている。
ウルブズがロケッツから1勝をもぎ取るためには、タウンズの奮起が不可欠。「僕ら全員はそれぞれ、もっと良いプレーをしないといけない。もちろん僕自身もね。(勝つための)方法を見つけ出さないと。いくつか調整できる点はあるから、第3戦への準備をしていく」とタウンズは語った。この男が30得点前後を挙げるような活躍を見せなければ、シリーズはあっという間に終わりを迎えてしまうかもしれない。
ロケッツの2勝0敗となったこのシリーズ。22日(同21日)に行われる第3戦は、ウルブズのホーム、ターゲット・センターで行われる。ウルブズとしては、リーグトップの65勝17敗を残したロケッツ相手に、なんとか一矢報いたいところだ。