ベンチ陣が躍動したラプターズが逆転勝利!
4月28日(現地時間27日)、トロント・ラプターズ(3勝)とワシントン・ウィザーズ(2勝)のシリーズ第6戦が、ウィザーズのホーム、キャピタル・ワン・アリーナで行われた。
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— NBA (@NBA) April 28, 2018
後がないウィザーズは、試合序盤からラプターズに猛攻を仕掛ける。第1クォーター序盤、5-4と1点リードの場面から、ブラッドリー・ビールとジョン・ウォール、ケリー・ウーブレイJr.の得点で15-4と11点リードを奪う。
ラプターズはカイル・ラウリー、ヨナス・バランチュナス、サージ・イバカのショットで応戦。同クォーター残り2分14秒にデマー・デローザンのプルアップ・ジャンパーで6点差(18-24)とした。するとウィザーズは、ベンチスタートのマイク・スコットが6得点を挙げる活躍を見せ、30-20の10点リードでこのクォーターを終える。
第2クォーター。ラプターズはバランチュナスの4得点をはさんで、ベンチ組が躍動。デロン・ライトやCJ・マイルズ、フレッド・バンブリート、パスカル・シアカムが加点し、残り7分53秒で1点差(33-34)に詰め寄った。
ウィザーズはマーキーフ・モリスの4連続得点、ラプターズはラウリーの4連続得点で僅差の展開となる中、徐々にウィザーズが抜け出す。ウォールとビールの2人で9-0のランを見せ、47-37とし、再び10点リード。
しかしラプターズはデローザンとラウリーの粘りで点差を詰めていき、ウィザーズ3点リードの53-50で試合を折り返す。
後半に入り、ラプターズが逆転を狙う中、ウィザーズはなんとかリードを保ち、試合を進めていく。第3クォーター中盤には2度、ラプターズに逆転を許すも、ウォールとビールのショットでリードを奪い返す。このクォーターを終えて78-73、ウィザーズ5点リードで最終クォーターへ。
迎えた第4クォーター。ラプターズはヤコブ・ポートルのフリースロー2本とバンブリートの3ポインターで同点に追いついてみせた。ウィザーズはウォールのフリースロー2本で2点差をつけたものの、シアカム、ポートル、マイルズのショットでラプターズは84-80と一気に逆転。
ビールの3ポインターでウィザーズが1点差まで迫る中、ライトとシアカムが加点し、ラプターズはベンチ組の奮闘でリードを譲らない。残り4分22秒にビールの長距離砲で4点差まで追い上げるウィザーズだったが、ラウリーとデローザンが着実に加点し、最終スコア102-92でラプターズ勝利。シリーズ戦績を4勝2敗とし、カンファレンス・セミファイナル進出を果たした。
今季のチームに自信を持つラウリー
ラプターズではラウリーがチームトップの24得点に6リバウンド6アシスト、デローザンが16得点4アシスト、バランチュナスが14得点12リバウンド2ブロック。ベンチ陣ではシアカムの11得点を筆頭に計34得点を挙げ、シリーズ突破に大きく貢献。
敗れたウィザーズは、ビールが6本の3ポイントシュート成功を含むゲームハイの32得点、ウォールが23得点5リバウンド8アシスト、モリスが12得点15リバウンドをマーク。しかし、12本のアシストに対してターンオーバーを14回犯すなど、ボールムーブの面でラプターズのディフェンスに苦しめられた。
「俺たちがやっていることを確実に遂行できれば、どんな相手であろうと打ち負かすことができるんだ」と試合後に語ったラウリー。ベンチ陣についても「第4クォーターにリードを奪うことができた要因」と絶賛している。
この試合、フレッド・バンブリートが復帰したこともその要因と言えよう。右肩の痛みにより、これまでの5戦で出場わずか1試合、約3分しか出場していなかったバンブリートが、約19分プレーして5得点4リバウンド4アシストをマークする活躍だった。
一方、ウォールはシリーズを終えて「俺たちはコートに出て、十分競い合った。俺たちができることすべてをコートで示すことはできた」と語り、今季を終えた。シーズン中はケガに泣かされたものの、プレーオフでは平均26.0得点5.7リバウンド11.5アシスト2.3スティール1.3ブロックと、ウォールはプレーオフでベストと呼べるレベルのパフォーマンスを見せたと言っていいだろう。
カンファレンス・セミファイナルに進んだラプターズの相手は、クリーブランド・キャバリアーズとインディアナ・ペイサーズの勝者。シリーズは第7戦に持ち越しとなったため、数日間空くことが予想される。