ホーフォードが見せたキャブスのディフェンスへの対処
イースタン・カンファレンス・ファイナルは、クリーブランド・キャバリアーズが第6戦を制したことで、第7戦へ突入することとなった。
5月28日(現地時間27日)にボストン・セルティックスのホーム、TDガーデンで行われる最終戦。セルティックスが2010年以来となるNBAファイナル進出を果たすうえで、カギを握るのは誰なのか。
第6戦を終えて、チームトップの得点を挙げているのは平均20.8得点のジェイレン・ブラウン。2位には平均16.8得点のジェイソン・テイタム、3位には平均15.2得点でテリー・ロジアーが入っている。
だが、最もカギとなるのはアル・ホーフォードだろう。
ホーフォードはチーム4位となるシリーズ平均13.0得点、チームトップの平均8.2リバウンド、チーム3位の平均3.3アシストを誇る万能型ビッグマンである。
第6戦でホーフォードが残した数字は、フィールドゴール8投中2本成功の計6得点に、9リバウンド4アシスト。ボックススコアだけを見る限り、控えめな数字が並んでいるようにも思える。
しかし、セルティックスの指揮官、ブラッド・スティーブンズHCは大黒柱のホーフォードをこう評価していた。
「第1クォーターに、(ホーフォードは)とても生産的だった。彼は際立っていた。彼がポストでボールを手にしたときは、毎回、得点できるような気がしたくらいだ」と、27日(同26日)に行われたカンファレンスコールの中で語っている。「アルは自身の得点など気にしない。チームとして得点できているかを気にする男だからね」とスティーブンズは言う。
「もしゲームを見ていたら、僕がボールを持ったらすぐにダブルチームされていることがわかるはずだ。毎回ね。だから1対1ができる状況にはなかなかならない。彼ら(キャブス)は僕をタイトにダブルチームするという良い仕事を遂行したんだ」とホーフォードは第6戦を振り返っている。
スティーブンズHCはホーフォードに対して「スタッツシートを見で判断するのは簡単だ。だが彼は、キャブスがダブルチームをしてきた中でうまく対処し、すべてにおいて正しいプレーをしてくれた。特にゲーム序盤は見事だった」と絶賛。
第6戦でホーフォードは2本のターンオーバーを犯してしまったものの、シリーズ全体ではわずか5本のみと、ミスが少ない堅実な選手でもある。ホーフォードはコート全体を見渡し、ポストプレー、ドライブ、3ポインターなどで得点することができる。
第7戦にセルティックスが勝利を収めることができれば、2011年以降、イーストを制してきたレブロン・ジェームズ(キャブス)のファイナル連続出場を7でストップすることとなる。
「我々はコートに出て競い合うと共に、我々が愛してやまないゲームを楽しんでプレーしていくことだろう」と、スティーブンズHCはホームで行われる第7戦に自信を見せており、意気揚々とキャブスをホームで迎え撃つに違いない。