ピストンズの新指揮官に、前ラプターズHCのドウェイン・ケイシーが就任へ

ピストンズ強化を託されたケイシーHC[写真]=Getty Images

ケイシーHCによる新体制でカギを握るのはグリフィン

 6月12日(現地時間11日)、現地メディア『ESPN』は、デトロイト・ピストンズが新たなヘッドコーチ(HC)として、ドウェイン・ケイシーと5年契約を結んだと報じた。

 5月上旬にスタン・バン・ガンディ前HCと決別していたピストンズは、2シーズン連続でプレーオフ進出を逃しており、バン・ガンディHC指揮下では4シーズンのうち1度(2016年)しかプレーオフに出場できていなかった。

 新たな指揮官に就任したケイシーHCは、今季までの7シーズンをトロント・ラプターズで指揮を執り、5シーズン連続でプレーオフへと導いた。一昨季にはカンファレンス・ファイナルまで勝ち進み、今季はフランチャイズ史上最多となる59勝23敗を残し、イースタン・カンファレンス首位を記録。

 デマー・デローザンカイル・ラウリーというバックコートを中心としていたラプターズに対して、ピストンズはどちらかというとフロントコート中心のロースターという構成。アンドレ・ドラモンドブレイク・グリフィンという強力なデュオがおり、バックコートにはレジー・ジャクソンという有能なポイントガードを擁している。グリフィンは今年1月末にロサンゼルス・クリッパーズから加入したものの、ジャクソンはケガのため今季は出場わずか45試合のみだったことから、来季は開幕からそろってプレーすることが期待されている。

ドラモンド(左)とグリフィン(右)は、イースト有数のインサイドデュオ[写真]=Getty Images

 『ESPN Radio』に対してケイシーは、ピストンズについてこのように語っていた。

 「彼らは良いチームだ。いい選手をロースターにそろえており、トム・ゴアズというとても有能なオーナーもいる。彼はデトロイトの町のために、チームを強くすべく多くのことに取り組んでいる」。

 ケイシーHCがピストンズを率いるうえで、カギを握るのはブレイク・グリフィンのようだ。ケイシーHCはこう明かす。

 「我々は彼(グリフィン)のゲームを広げられるようにしていくつもりだ。トロントにいた時のデローザンのようにね。彼を3ポイントラインの外まで広げて、ポイントフォワードのような役割を与えることになるだろう」。

 来季のピストンズはケイシー新HCの下、グリフィン、ドラモンド、ジャクソンを中心に、まずはプレーオフへの返り咲きを狙うこととなる。

ボールハンドリングとパスでも非凡な能力を見せるグリフィン。来季はこの男のプレーに注目[写真]=Getty Images

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