2020.11.14
1月30日(現地時間29日)、ロサンゼルス・クリッパーズの大黒柱ブレイク・グリフィンが、トレードでデトロイト・ピストンズへ電撃移籍となった。現地メディア『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロスキー記者が伝えている。
Breaking: The Clippers are engaged in serious talks on a deal that would send All-Star forward Blake Griffin to the Pistons, per @wojespn. pic.twitter.com/J0alu1XWpl
— SportsCenter (@SportsCenter) January 29, 2018
このトレードでクリッパーズからグリフィン(フォワード)とブライス・ジョンソン(フォワード)、ウィリー・リード(センター)の3選手がピストンズへ。ピストンズからはトバイアス・ハリス(フォワード)、エイブリー・ブラッドリー(ガード)、ボバン・マリヤノビッチ(センター)に加え、2018年のドラフト1巡目指名権、2019年のドラフト2巡目指名権がクリッパーズへ移っている。
このトレードのメインはもちろん、グリフィンだ。09年ドラフト1巡目全体1位でクリッパーズ入りしたグリフィンは、ケガによりルーキーシーズン(09-10)を全休したものの、翌10-11シーズンに平均22.5得点12.1リバウンド3.8アシストの好成績を残し、文句なしの新人王を獲得。その年から5年連続でオールスターにも選出された実績を持つ。パワー全開の迫力満点なダンクでも大きな注目を集めていた。
ところが、14-15シーズン以降、ケガに悩まされることとなった。昨季までの直近3シーズンで、70試合以上出場できたシーズンはなく、プレーオフでもケガのため戦線離脱することが増えていた。しかし、昨季までの6シーズン、クリッパーズに在籍していたクリス・ポール(現ヒューストン・ロケッツ)が移籍すると、グリフィンは5年約1億7,100万ドルで再契約していた。グリフィン本人にとっても、自身のツイッターで驚いた動画を投稿しているように、早すぎる放出となったというのが正直なところだろう。
では、このトレードによってどうなるのか。
まずグリフィンらが加わったピストンズだが、1月29日(同28日)終了時点でイースタン・カンファレンス9位(22勝26敗)。ハリスとブラッドリーは、チームトップ2のスコアラーだったことを考えると、グリフィンにはエースとして大車輪の活躍が求められる。ピストンズにはアンドレ・ドラモンドという屈強なセンターがいるため、グリフィンはペリメーターやアウトサイドでプレーする機会が多くなるだろう。
一方のクリッパーズは、1月29日(同28日)終了時点でウエスタン・カンファレンス9位(25勝24敗)。スコアリングガードのルー・ウィリアムズこそいるものの、昨夏ロケッツから獲得したパトリック・ベバリーは今季全休で、ディアンドレ・ジョーダンもトレード濃厚と言われているため、今季のプレーオフに出場できる可能性は五分五分。もっとも、今回獲得したブラッドリー、そしてウィリアムズの契約は今季終了後、ハリスとマリヤノビッチの契約は来季終了後にそれぞれ満了となる。今回獲得した選手の活躍によってプレーオフに出場できればラッキー、出場できなくとも、1、2年の間にチームを再構築できることから、リスクの低い動きだったと言っていいかもしれない。
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