カイリーを新鮮な気持ちにさせたスティーブンズHCの分析力と記憶力
6月16日(現地時間15日)、現地メディア『The Ringer』のビル・シモンズのポッドキャストに、カイリー・アービング(ボストン・セルティックス)がゲストとして登場した。
カイリーは、昨季までクリーブランド・キャバリアーズのエースガードとしてプレーし、昨夏のトレードでセルティックス入り。今季は60試合に出場し、平均24.4得点3.8リバウンド5.1アシストをマーク。オールスターにもスターター枠で選出されたのだが、左膝の手術により、3月中旬にシーズン終了となった。
今回はシモンズのポッドキャストの中で、カイリーがセルティックスの指揮官ブラッド・スティーブンズについて語っていたので紹介したい。
「ブラッドは僕がこれまで経験してきたコーチの中で、最も順応性のあるコーチの1人。彼はゲームと人生において、きわめて高い知性を持っている。だから彼と話すときは、いつだって最高さ。彼とディナーを共にする日もあれば、彼の奥さんや子どもたちとディナーを共にすることもあるんだ」とカイリー。
2011-12シーズンにキャブスの一員としてNBA入りしたカイリーは、これまで5人のヘッドコーチ(HC)の下でプレーしてきた。バイロン・スコット、マイク・ブラウン、デイビッド・ブラット、タロン・ルー(現キャブスHC)、そしてスティーブンズである。
セルティックスではまだ1シーズンしかプレーしていないのだが、カイリーはスティーブンズHCが持つバスケットボールマインド、そしてゲーム中の適応力に舌を巻いているという。
「彼とバスケットボールについて話していると、ゲームへの感謝やすばらしいバスケットボールマインドを持つことができるから安心するんだ。彼は決してプレーの数々を忘れたりはしない。それにゲームで何か変化したときのことを知ってるんだ。今シーズンはいろいろなことが起きて、これまでのキャリアとは違う終わり方だったけれど、彼と話すことはとても新鮮だった」とカイリーは続けた。
今年のプレーオフ。セルティックスはカイリー不在の中、NBAファイナルという頂上決戦まであと1勝という位置にまで勝ち上がることに成功した。このチームには新人ジェイソン・テイタムをはじめ、献身的な万能戦士アル・ホーフォード、ジェイレン・ブラウンやテリー・ロジアーなど、魅力的なタレントが数多くいる。
そして来季のセルティックスはカイリーだけでなく、今季開幕戦で大ケガを負ってシーズン全休となったゴードン・ヘイワードも戻ってくることが濃厚なため、期待は高まるばかり。