課題として3ポイント強化とゲーム分析を挙げたケイシー新HC
6月12日(現地時間11日)にデトロイト・ピストンズのヘッドコーチ(HC)に就任したドウェイン・ケイシーが、21日(同20日)にメディアの前に登場した。
ケイシーHCはここ9シーズンでプレーオフ出場わずか1回、ここ2年連続でプレーオフ出場を逃しているピストンズに対してこう語った。
「我々は今こそ勝つべきとき」
今季まで7シーズン指揮したトロント・ラプターズを5シーズン連続でプレーオフ出場へと導いたケイシーHCは、ピストンズの選手たちへこう伝えたという。
「我々は育成中のチームではない。それに2、3年後にピークを迎えるチームでもない。我々は今すぐにでも勝利したいんだ」。
現在の主軸を務めるアンドレ・ドラモンドは24歳ながらキャリア6年を誇り、レジー・ジャクソンがキャリア7年の28歳、今季途中加入したブレイク・グリフィンは8年のキャリアを誇る29歳と、ピストンズの3本柱は脂がのっている状態にある。
ケイシーHCは来季に向けて、「3ポイントシュートを増やしていかなければならない。そしてゲームについてもっと分析していく必要がある」と語っていた。
今季のピストンズは、3ポイントシュートの成功率こそリーグ5位の37.3パーセントを残していたが、平均試投数は28.9本でリーグ17位、平均成功数でも10.8本でリーグ14位だったため、来季は長距離砲を多用することが予想される。
ドラモンドとグリフィンという強力なビッグマンがいるだけに、アウトサイドから相手チームに脅威を与えることのできる選手がいれば、インサイドにおける脅威も増すに違いない。
今季のピストンズで、3ポイントシュートを最も高確率で決めた選手はレジー・ブロック。キャリア5年目で44.5パーセントという高確率を残している。33歳のベテラン、アンソニー・トリバーも43.6パーセントとすばらしい数字を記録。両選手は平均2.0本決めており、現有戦力では不可欠な存在と言えるだろう。
もっとも、ブロックの来季契約はチームオプション、トリバーは制限なしフリーエージェント(FA)になることから、ピストンズはシューターの確保がマストとなる。
ケイシーHCが指揮するピストンズが、来季に向けてどのような戦力補強を行っていくのか。引き続き注目していきたいところだ。