王者がキャリア平均20得点10リバウンド以上を誇る実力者を“強奪”
7月3日(現地時間2日)、『ESPN』をはじめとする複数の現地メディアは、ゴールデンステート・ウォリアーズが、制限なしフリーエージェント(FA)でオールスタービッグマンのデマーカス・カズンズと契約を成立させたと報じた。
『ESPN』によると、カズンズの契約は1年530万ドルで、タックスペイヤー・ミッドレベル例外条項として契約に合意したことになるという。
カズンズは今年1月下旬に左アキレス腱を断裂し、今季絶望となり、現在はリハビリ中ではあるものの、実力は折り紙付き。今季は平均36.2分25.2得点12.9リバウンド5.4アシスト1.6スティール1.6ブロックをマークし、4年連続でオールスター選出(今年はケガのため欠場)。
211センチ122キロという屈強な肉体を持つカズンズは、8年のキャリアを誇る27歳。キャリア平均で21.5得点11.0リバウンド3.2アシスト1.4スティール1.2ブロックとマルチな成績を残すリーグ屈指のビッグマンだ。3ポイントシュートも年々上達し、ニューオリンズ・ペリカンズに加入した昨季途中以降は、1試合平均で2.2本成功、成功率35.9パーセントを残している。
アキレス腱断裂という大ケガから復帰するため、カズンズがプレーできるのは来年になる可能性が十分あるものの、3連覇を狙うウォリアーズが見事な戦力補強をしたことは間違いないだろう。
もともと、カズンズはケンタッキー大の後輩であるアンソニー・デイビスとのプレーを良く思っており、ペリカンズとの再契約が濃厚だと複数の現地メディアから報じられていた。だがここにきてロサンゼルス・レイカーズが獲得を狙っているという報道が流れていたやさきに、ウォリアーズが強奪する形となった。
これにより、ウォリアーズの予想スターターはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ケビン・デュラント、ドレイモンド・グリーン、そしてカズンズと、いずれも今年のオールスターに選出された超豪華ラインナップになった。選手の能力を巧みに弾き出すコーチングスタッフ指揮の下、選手たちがどのようなチームケミストリーを構築していくのか。今後がとても楽しみだ。