2018.06.27

「もしレイカーズが2年続けて大物FA獲得を逃したら身を引くだろう」とマジックが言及

“勝負の夏”に向けて、カウントダウンが始まったレイカーズのマジック[写真]=Getty Images
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これから迎える“勝負の夏”について2年スパンで考えるマジック

 6月27日(現地時間26日)、現地メディア『ESPN』は、今夏大物フリーエージェント(FA)獲得がウワサされるロサンゼルス・レイカーズのバスケットボール運営部門代表を務めるアービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ)の現状を報じた。

 通算16度の優勝回数を誇る名門レイカーズは、今夏超大物FAを2人獲得できるほどのキャップスペースを持っており、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)やポール・ジョージ(オクラホマシティ・サンダー)、デマーカス・カズンズ(ニューオリンズ・ペリカンズ)といったトップレベルの選手獲得へ動くと見られている。

LAにビジネスの拠点を持つレブロンがレイカーズ最大のターゲットだ[写真]=Getty Images

 そんな中、マジックは来年の夏を期限とし、大物選手獲得を狙っているという。今夏にレブロンやジョージを獲得できなくとも、失敗ではないと語った。

 「選手たちがどのような決断を下すのか、我々にはわからないし、コントロールできることではない。だから彼らが今夏にここへ来なかろうと、失敗ではない。来年の夏に備えるだけだ」。

 ただし、「来年の夏、もし(大物選手がレイカーズに)加入しておらず、私がいるならば、それは失敗となる」と語り、もしそうなれば「身を引くつもりだ」とマジックは明かした。

 今季のレイカーズは、35勝47敗でウエスタン・カンファレンス11位ながら、ここ5シーズンでは最も良い成績だった。ロースターにはブランドン・イングラムロンゾ・ボールカイル・クーズマジョシュ・ハートといった将来性豊かな若手がそろっている。

 そのため、もしレイカーズにレブロンやジョージのようなリーグトップクラスの選手が加入すれば、非常に面白いチームへと変貌するだろう。つまり、今夏は戦力増強における千載一遇のチャンスと言うわけだ。

左からクーズマ、イングラム、ボール。レイカーズが擁する若手選手にも魅力は十分ある[写真]=Getty Images

NBA史上有数のカリスマはレイカーズを再び優勝候補へと引き上げられるか?

 ウエストにはゴールデンステート・ウォリアーズやヒューストン・ロケッツをはじめ、リーグを代表する強豪チームが数多く所属しているため、そう簡単にプレーオフへ出場できるほど甘くはないものの、レイカーズが本拠地に置くロサンゼルスはバスケットボールだけでなくビジネス面でもポジティブな要素が多く、気候も温暖なため人気は依然として高い。

 そのためか、マジックに焦りはない。自らが「失敗したら身を引く」と語った背景には、良い感触を得ていると捉えてもいいだろう。マジックはこう語っていた。

 「私にプレッシャーなどない。自分の仕事をするだけさ。(選手として)私がどのくらいNBAファイナルに出場してきたか知ってるかい? 私は9回出場し、ラリー・バード(元ボストン・セルティックス)と何度も対戦してきた。私が(FA獲得に失敗するかどうか)心配すると思うかい?」。

 5度の優勝、3度のシーズンMVPとファイナルMVPを獲得してきたことをはじめ、マジックが現役時代に残してきた功績は枚挙にいとまがない。マジックはカリスマ的人気と実力、そして見事なリーダーシップを発揮してきた。引退から20年以上が経過しようと、マジックは唯一無二の存在だ。マジックはこう続けた。

 「私はマジック・ジョンソンだ。何も変えようとするつもりもない。とてもエキサイトしてるし、楽しんでいる。(これから迎える2度の夏を)私は楽しみにしている」。

 やはりマジックというNBA屈指のレジェンドがいる限り、レイカーズの動向から目が離せない。

現役選手でもマジックが残してきた偉業は強烈なインパクトとなるはずだ[写真]=Getty Images

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