チームケミストリーを醸成し、来季はさらなる高みを目指す
今季ウエスタン・カンファレンス5位の48勝34敗を記録したユタ・ジャズ。プレーオフに入ると、ジャズは1回戦でオクラホマシティ・サンダーを4勝2敗で下し、ヒューストン・ロケッツとのカンファレンス・セミファイナルまで進出し、1勝4敗でシーズンを終えた。
今夏のフリーエージェント(FA)市場では、シーズンをとおして大活躍を見せたルーキー、ドノバン・ミッチェルがサンダーのポール・ジョージを勧誘する一面もあったが、ここまでは既存戦力を保持し、堅実な動きを見せている。
まずは7月3日(現地時間2日)に制限なしFAとなっていたビッグマン、デリック・フェイバーズと2年3,600万ドルで再契約。翌4日(同3日)にはガードの2人、ダンテ・エクサムと3年3,300万ドル、ハウル・ネトとは2年契約(金額は不明)でそれぞれ契約を延長。
Derrick Favors agrees on a two-year, $36M-plus deal to remain with the Utah Jazz, per @ShamsCharania pic.twitter.com/0OxlH3WRjn
— Bleacher Report (@BleacherReport) July 2, 2018
フェイバーズはパワーフォワードとセンターをこなすキャリア8年目を終えた26歳。今季は77試合すべてに先発出場し、平均12.3得点7.2リバウンド1.1ブロックをマークし、ディフェンス面でも重要な役割をこなした。
エクサムはレギュラーシーズンこそケガのため14試合のみの出場に終わったものの、プレーオフでは随所に光るプレーを見せてチームに貢献。ネトはレギュラーシーズンで41試合に出場して平均12.1分4.5得点1.8アシストをマーク。
ジャズはエースのミッチェルをはじめ、今季の最優秀ディフェンシブプレーヤー賞を獲得したルディ・ゴベア、司令塔のリッキー・ルビオ、チームに不可欠な“グルーガイ”ジョー・イングルズ、シックスマンのジェイ・クラウダーといった主力が契約下にあることから、既存戦力を保持したまま来季を迎えることができそうだ。
今季オールスターに選出された選手こそ不在ではあるものの、ジャズには堅実でそれぞれの役割を遂行する役者がそろっている。今季構築したチームケミストリーを醸成し、来季はさらなる高みを目指して臨むことになるだろう。