制限付きFAの注目株クリント・カペラ、希望する1億ドル級の金額で再契約なるか?

一昨季途中からロケッツ不動の先発センターとして成長を続けるカペラ[写真]=Getty Images

カーメロ獲得も狙うロケッツ、カペラとの再契約交渉は長期化する可能性あり

 昨季リーグトップの65勝17敗を挙げたヒューストン・ロケッツの先発センター、クリント・カペラは、今夏制限付きフリーエージェント(FA)となっているが、まだ再契約間近という話は聞こえてこない。

 現地メディア『ESPN』によると、再契約を望むロケッツがカペラに提示した最初のオファーは4年6,000万ドル級。これだけでも十分高額な契約なのだが、カペラ側の希望額とは大きく開いている。

リング下で豪快なダンクやブロックを繰り出して存在感を見せるカペラ[写真]=Getty Images

 同メディアの報道によれば、カペラが模索しているのは4年1億ドル級の超高額契約だという。これは2016年10月末にスティーブン・アダムズがオクラホマシティ・サンダーと結んだ延長契約とほぼ同額。

 つまり、ロケッツが提示した最初のオファーと比較すると、カペラの希望額とは年平均1,000万ドルくらいの差がある。『Houston Chronicle』では、ロケッツの最初のオファーが5年8,500万ドルと報じているが、いずれにせよ、カペラとの契約はまとまっていない。

 とはいえ、現時点でカペラが他チームから高額オファーを受けたという情報もないため、ロケッツ残留が基本線で、契約内容について交渉を続けているということなのだろう。

 キャリア4年目となった今季、カペラは74試合すべてに先発センターとしてプレー。平均27.5分13.9得点10.8リバウンド1.9ブロックと、いずれも自己最高の成績を残した。フィールドゴール成功率65.2パーセントは、自己最高であるばかりか、リーグトップという見事なものだった。

 今季のロケッツは、ジェームズ・ハーデンとライアン・アンダーソンの2選手だけで約5,100万ドル、これに再契約したクリス・ポール(年平均4,000万ドル)も加えると、3選手だけで約1億ドルを支払うことになる。

 それでも、ロケッツは優勝することを最優先に捉えており、ダレル・モーリーGMはラグジュアリー・タックスを支払うこともいとわない姿勢だという。そのため、今後も交渉が長引こうとも、カペラのロケッツ残留は濃厚。契約内容でどちらかが妥協する展開が予想できる。

 なお、複数の現地メディアが報じているように、ロケッツはサンダーを退団する可能性が高いカーメロ・アンソニーの獲得を狙っている。カーメロの移籍先で有力なマイアミ・ヒートとの争奪戦で、多くの金額をつぎ込むことになるかもしれない。

 となると、カペラとの契約がまとまるのは、もう少し先になりそうだ。

ハーデン(中央)、ポール(左)とカペラ(右)が先発した試合で、昨季ロケッツは43勝3敗という驚異的な勝率を残した[写真]=Getty Images

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