2018.06.27

“レブロン勧誘”に否定的なハーデン「俺たちはすばらしいチーム」

今季のシーズンMVPに輝いたハーデン[写真]=Getty Images
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今夏ロケッツはハーデンが望む“既存戦力の保持”ができるのか?

 今季キャリア初のシーズンMVPを獲得し、名実共にリーグトップクラスの選手となったジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)。今夏、プレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることが確実視されているレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)の勧誘について、ハーデンはあまり快く思ってはいないようだ。

ハーデン率いるロケッツは、今年のプレーオフでウエスト決勝第7戦でウォリアーズに敗退[写真]=Getty Images

 6月26日(現地時間25日)、ハーデンは「2018 NBA AWARDS」で、複数の現地メディアについてこう語っていた。

 「俺たちは今季、NBAファイナル進出まであと少しだった。だから俺はファイナルに進出すべく、(レブロンなどの大物FA選手が)新たに必要だとは思っていない。俺たちはすでにすばらしいチームなんだ」。

 ゴールデンステート・ウォリアーズとのウエスタン・カンファレンス・ファイナル。司令塔クリス・ポールを第6、7戦と欠いたロケッツはウォリアーズに2連敗を喫してしまい、ファイナル出場が絶たれた。しかしながら、ポール不在の中、ハーデンを中心としたロケッツはその2戦でいずれも前半をリードしていた。ポールの負傷は痛恨だったとはいえ、既存戦力でもう1シーズン戦うことで、戦力はより厚みを増すということなのだろう。ハーデンはこう続けた。

 「ここ2シーズン、俺はこれまでバスケットボールをプレーしてきて、最もやりやすい環境にあったと思ってる。今年はあと少しだった。だから今夏はそれぞれがトレーニングし、来シーズンに備えること。そして今度こそチャンピオンシップを勝ち取れるようにトライするだけさ」。

 ハーデンが語るように、今季リーグトップの65勝を挙げた戦力を保持することができれば、チームケミストリーが醸成され、ウォリアーズを下してチャンピオンシップを勝ち取ることができるかもしれない。

来季に向けて、ロケッツはアリーザ(右端)、ポール(右から2番目)、カペラ(左から2番目)を残留させることができるか?[写真]=Getty Images

 ただ、ロケッツが来季も今季と同等のロースターを維持することができるかとなると、素直に首を縦に振ることはできないだろう。

 というのも、成長著しいセンターのクリント・カペラが制限付きFA、ポールとトレバー・アリーザ、ルーク・バー・ア・ムーテ、ジェラルド・グリーンが制限なしFAとなるからだ。現地メディアではポールとの再契約は濃厚と報じられているものの、アリーザには移籍の可能性があり、カペラには高額オファーが他チームから届き、再契約できるかは微妙というのが現状だからだ。

 はたして、今夏のロケッツはハーデンが最も望む“既存戦力の保持”ができるのか。今後の動向に注目していきたい。

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