2018.06.12

ロケッツがライアン・アンダーソンのトレードを模索中、バイアウトの可能性も?

トレード候補となったアンダーソン[写真]=Getty Images
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今季成績ダウンした高年俸選手の引き取り先はあるのか?

 今季リーグトップの65勝17敗を挙げたヒューストン・ロケッツ。プレーオフではウエスタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち上がり、ゴールデンステート・ウォリアーズ相手に第7戦の末に敗れて今季を終えた。

 打倒ウォリアーズを果たすべく、来季に向けてロケッツは、多少なりともロースターを変更することとなりそうだ。

 というのも、主軸を務めるクリス・ポールトレバー・アリーザが制限なしフリーエージェント(FA)となり、センターのクリント・カペラも制限付きFAとなる。カペラについては、クォリファイング・オファーを受け入れればあと1シーズンは低年俸で済むものの、昨今のNBAを見てみると、複数チームから高額契約のオファーが提示されることが濃厚なため、ロケッツがその金額を支払うことができなければ、退団の可能性も捨てきれない。

今夏制限なしFAとなるポール(左)とアリーザ(右)[写真]=Getty Images

 一部の現地メディアではアリーザが優勝の機会を求めてウォリアーズ加入というウワサも出てきており、戦力ダウンしてしまうかもしれない。

 そんな中、現地メディア『USA Today』によると、ロケッツはフォワードのライアン・アンダーソンのトレードを模索しているという。

 アンダーソンは昨季ロケッツに加入したストレッチ4タイプのシューター。昨季こそ出場72試合すべてに先発し、平均29.4分13.6得点4.6リバウンドをマークし、3ポイントシュート成功率40.3パーセントをマーク。3ポイントシュートを多用するロケッツの主軸として活躍していた。

 ところが今季、アンダーソンはロケッツにおける立ち位置が怪しくなってしまう。オールスター前こそ平均27.9分の出場で10.1得点5.3リバウンド、3ポイントシュート成功率でも38.7パーセントを残すも、オールスター以降はプレータイムが13.2分3.7得点2.4リバウンドにまでダウン。

PFとして高い精度を誇る3ポイントを決めることができる点は魅力なのだが…[写真]=Getty Images

 シュート力には定評があるものの、アンダーソンはディフェンスに難があることから、プレーオフでも出番が増えることはなかった。11試合で平均わずか8.6分と激減し、平均1.7得点と不発。ローテーションから外れることに。

 そう考えると、アンダーソンのトレード成立は厳しいか。ただでさえ残り2シーズンで4,100万ドル以上という高額契約が残っており、選手としての価値を大きく落としてしまったことから、トレード相手を探すのは至難の業か。

 そのため、ロースター強化を行うべく、ロケッツはアンダーソンとの契約をバイアウトすることが最も現実的と言えるだろう。