オールラウンドなプレーと強烈なリーダーシップを兼備するマジックとレブロン
7月11日(現地時間10日)、現地メディア『ESPN』は、ロサンゼルス・レイカーズに移籍したレブロン・ジェームズと、レイカーズのバスケットボール運営部門代表を務めるアービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ)によるミーティングについて報じた。
7月1日(同6月30日)、マジックはミーティング開始時間の約1時間前にレブロンが所有するカリフォルニアの家の前に到着していたという。そして、『Spectrum SportsNet』に対して、マジックはフリーエージェント(FA)交渉解禁と同時に始まったレブロンとの会話の内容を明かしている。
「彼は(このチームについて)知る必要がなかった。彼はすでに、私よりもこのチームを知っていたんだ。私の前でロースターについて語ってくれた。彼は選手全員を知っていて、このチームにおける強みと弱みについても把握していたんだ」。
マジックは、自身とレブロンに類似点をいくつも見つけたという。
「我々はミーティングですばらしい時間を共に過ごすことができた。それに我々は似ている部分があると思う。共にミッドウエスト出身で、貧しい環境で育ってきた。それに競い合うこと、勝利することを心から愛している。私が思うに、我々は最高レベルで優れていると思う」。
ミシガン州ランシング出身のマジックと、オハイオ州アクロン出身のレブロン。両者は生活面で決して恵まれていた環境ではない中、バスケットボールプレーヤーとしてNBA史上有数のスーパースターへと上り詰めてきた。
“キング”、“世界最強プレーヤー”といった異名を持つレブロンは、これまでマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)と何度も比較されてきた。ただ、歴代有数と称されるオールラウンドなプレーと見事なリーダーシップというコンビネーションは、マジックに近いものがあると言っていいだろう。パスで魅せることができる点でも両者は共通している。
激戦区ウエストで始動したレブロンの新たな旅路から目が離せない
今季のレブロンは絶対的リーダーとして、低迷を続けるレイカーズをプレーオフへと導き、フランチャイズ史上17度目となる優勝へと近づくべく、新たなチャレンジに向けて始動した。
現実的に見れば、レイカーズがレブロン加入初年度から優勝できるほど、ウエスタン・カンファレンスは甘くない。ウエストには現在リーグのトップ2、ゴールデンステート・ウォリアーズとヒューストン・ロケッツが所属しており、ほかにも豪華戦力を有するチームがあるからだ。
それでも近い将来、レブロン率いるレイカーズが、ロサンゼルスの地に新たなチャンピオンシップをもたらすことができると信じるチーム関係者やファンは多い。そして、世界中のバスケットボールファンがレブロンの新たな旅路について大いに注目している。
これから先も、レイカーズに降り立ったレブロンの一挙手一投足を追いかけていきたい。