周囲の批判もどこ吹く風、勝利を求めて王者の仲間入りを果たす
7月20日(現地時間19日)、オールスターセンターのデマーカス・カズンズが、ゴールデンステート・ウォリアーズと契約後、初めて現地メディアの前に姿を現した。
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— Golden State Warriors (@warriors) July 19, 2018
ここ4年で3度の優勝、現在2連覇中のウォリアーズには、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ケビン・デュラント、ドレイモンド・グリーンという4人のオールスター選手が在籍しており、文句なしに現在リーグトップのチームである。
今年1月にアキレス腱を断裂したとはいえ、カズンズは4年連続でオールスターに選出されたリーグ最高級のビッグマンなのは疑いようのない事実。そのカズンズが1年約530万ドルという破格の安さでウォリアーズに加入したため、メディアはもちろんのこと、選手やファンから批判を集めたことは言うまでもない。
もっとも、カズンズ自身はいたって冷静だった。現地メディア『ESPN』に対してカズンズは、数々の批判に対して、このように切り返している。
「(批判に対して)俺はまったくもって気にしちゃいない。むしろ俺をいい気分にさせてくれる。どうして皆が怒っていたのか、(俺にとっては)クレイジーなことさ」。
カズンズには今夏、自身が望むような高額オファーは届かなかった。多くのチームがアキレス腱断裂という大ケガから、どのくらいまで回復できるのかを危惧していたという。
この決断を下すにあたって、カズンズはカリー、デュラント、グリーンと会話しており、中でもグリーンとの会話が印象的だったと明かしている。
「俺は選手としてのドレイモンドをリスペクトしている。競争者としてもね。彼はこのリーグの中でもトッププレーヤーの1人だし、すべてのゲームに対するアプローチは見事なものだ。彼のような選手は、毎日チームにいてほしいと思うくらいさ。俺たちは勝利するために共に望んでいることなどを話したんだ。(俺が入ることで)彼はボールに触れる機会が減るだろうが気にしないと語っていたが、それは俺にも言えること。大事なのは試合に勝つことなんだ」。
自身の価値を証明すべく、モチベーション十分で迎える今季は期待大
今年1月下旬を最後に、カズンズはコートに立ってプレーできていない。カズンズの復帰時期は今年12月か来年1月あたりと報道されているが、カズンズにはやる気がみなぎっている。
「トレーニングキャンプに向けて準備していきたい。今シーズン開幕に向けてプレーできるように準備したいと思ってる。ゲームに出場できなくて、俺はとてもさみしいんだ。これだけゲームから遠ざかっているから、とてもタフなんだ。コートに出てプレーする準備はできている」とカズンズは宣言している。
今季のウォリアーズには、3連覇という大きな目標がある。カズンズとしても、ウォリアーズにフィットして自身の実力を証明し、優勝に貢献できれば自ずと評価を上げることができるはずだ。
「俺はバスケットボールをプレーするために、最高のレベルでプレーするためにここへ来た。そして試合に勝つことが大切なんだ。それ以外のことに関しては、何も心配しちゃいない」。
これまでのキャリア8シーズンで、カズンズはサクラメント・キングスとニューオリンズ・ペリカンズに所属していたが、プレーオフ出場経験はない。さらにウォリアーズでは、持ち前のオールラウンドな能力を発揮することに加え、場合によっては走ることが求められる。
おそらくカズンズの今季の成績は、平均25.2得点12.9リバウンド5.4アシストを挙げた昨季から、大きくダウンするだろう。
それでも、攻防両面で高精度のプレーを見せてウォリアーズの勝利を演出することができれば、カズンズ本人が最も望む勝利、そして優勝を勝ち取ることができるはずだ。