ノエルが高さとスピードを持ち込み、ダイナミックなチームへと変貌できるか?
昨季プレーオフのファーストラウンドでユタ・ジャズに2勝4敗で敗れ去り、一足早くオフシーズンに入ったオクラホマシティ・サンダー。
優勝候補に名を連ねるべく、今夏は及第点以上を与えられる補強を見せている。オールスターのポール・ジョージ、ジェレミー・グラントの残留、カーメロ・アンソニーを絡めた3チーム間のトレードで、アトランタ・ホークスから攻撃型ポイントガードのデニス・シュルーダー、フリーエージェント(FA)では高い身体能力が魅力のビッグマン、ナーレンズ・ノエルを獲得した。
7月29日(現地時間28日)、ノエルは現地メディア『Basketball Insiders』に対して、サンダー移籍を決断した理由を語った。
「すばらしい機会だと本当に思った。僕自身とサンダーという組織は、すばらしくフィットすると思うんだ。僕のアスレティック能力とこのチームが持つ数々のピースが組み合わされば、僕はゲームにおけるスピードの部分で大きな違いを生み出すことができると思ってる。ここ数日というもの、この組織全体が僕のことを歓迎してくれていると感じているよ」。
211センチ103キロのノエルはまだ24歳。ファストブレイクの先陣を切って走ることができ、ダンクやブロック、リバウンドなどでインパクトを残すことができるため、ノエルはサンダーに新たな武器を持ち込むことができるという。
また、ラッセル・ウェストブルックとジョージからも連絡をもらって話していたことを明かしている。
「フリーエージェンシーが解禁して、ヘッドコーチのビリー(・ドノバン)とミーティングをした夜に、彼らから連絡をもらった。彼らは僕に、「一緒にやろうぜ。俺たちは今年、何か特別なことをしたいんだ」と言われたよ。僕は彼らが繰り出すプレーが大好きなんだ。だから(サンダー加入は)簡単な決断になったんだ」。
サンダーのフロントコートには筋骨隆々で献身的な用心棒、スティーブン・アダムズがおり、ストレッチ4タイプのパトリック・パターソン、両フォワードをこなす非利己的なグラントといった選手がいるものの、ノエルのような高さと身体能力を兼備したビッグマンは不在だった。
ブロックショットに定評のあるノエルがリング下に構えることで、ジョージやアンドレ・ロバーソンは、より激しくマッチアップ相手をガードすることができるかもしれない。
ノエルとしても、今季サンダーで自身の価値を証明し、プレーヤーオプションを保持する来季に向け、今季終了後(19年夏)に高額契約を提示される選手へとステップアップしたいところだ。