コンディション良好のエンビード、初のシーズンMVP獲得に向けて視界良好!
今季でキャリア3年目を迎えるフィラデルフィア・セブンティシクサーズのオールスターセンター、ジョエル・エンビードがシーズンMVP受賞を狙っている。
昨季のエンビードは63試合すべてに先発センターとして出場し、平均30.3分22.9得点11.0リバウンド3.2アシスト1.8ブロックを記録。自身初のオールスターをスターター枠の選出で飾っただけでなく、オールNBAセカンドチーム、オールディフェンシブセカンドチームに選ばれ、最優秀ディフェンシブプレーヤー賞の最終候補にも名を連ねた。
レギュラーシーズン終盤で脳震盪と左眼窩骨折による欠場があったとはいえ、8試合に出場したプレーオフでも平均34.8分21.4得点12.6リバウンド3.0アシスト1.8ブロックの活躍を見せた。マイアミ・ヒートとのシリーズではリング下の守護神と化し、シリーズ平均3.0ブロックを奪うなど、シクサーズのファーストラウンド突破に大きく貢献。
8月序盤に今季の目標について聞かれたエンビードは「シーズンMVPを受賞したい」と公言し、自らにプレッシャーをかけていた。
8月24日(現地時間23日)、現地メディア『Clutchpoints』に掲載された記事では、自信に満ち溢れたエンビードの言葉が掲載されていたので紹介したい。
「この夏は、今までで最も健康を維持できているから、毎日ワークアウトをこなせている。だからすでにとてもいい状態さ。今はその状態を見て、とてもエキサイトしている。(今季は)MVPシーズンを見せることができるんじゃないかなと感じてるんだ」。
今夏のシクサーズは、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やポール・ジョージ(オクラホマシティ・サンダー)、カワイ・レナード(トロント・ラプターズ)といった大物選手獲得こそ実現できなかったものの、JJ・レディックとアミア・ジョンソンという両ベテランとの再契約に成功。
また、トレードで両フォワードをこなす堅実なベテラン、ウィルソン・チャンドラーとビッグマンのマイク・マスカーラが加入。ドラフトではフェニックス・サンズとのトレードで高い身体能力に注目が集まるザイア・スミスを獲得するなど、昨季とほぼ同等の戦力をキープしている。
さらに、このチームにはリーグ屈指のスーパーデュオへと進化中のエンビードとベン・シモンズに加え、ダリオ・シャリッチとマーケル・フルツという魅力的なヤングコアを擁している。
エンビードとシモンズはMVP票を分け合う可能性こそあるものの、現時点ではエンビードに分があり、攻防兼備の万能型センターとして評価は高い。レブロンがウエスタン・カンファレンスへ移籍後、初となる今季はエンビードにとっても絶好のチャンスと言っていいだろう。