ファイナルまであと1勝に迫った戦力にオールスター2選手が復帰するボストン
昨季プレーオフ。イースタン・カンファレンス第2シードのボストン・セルティックスは、カイリー・アービングとゴードン・ヘイワード不在の中、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)率いるクリーブランド・キャバリアーズとのカンファレンス・ファイナルで第7戦まで競い合うも、終盤に突き放されてしまい、惜しくもNBAファイナル進出を逃した。
カイリーは3月中旬から戦線離脱、ヘイワードはキャブスとの開幕戦、第1クォーター中盤に大ケガを負い、その後ラインナップに戻ることはなかった。つまり、セルティックスは2人のオールスターを欠く中で、アル・ホーフォードを中心に、ジェイレン・ブラウンやテリー・ロジアー、そしてジェイソン・テイタムといった若手がステップアップし、レブロンとキャブスを土俵際まで追い詰めたのである。
そして約2か月後に開幕を控えた今季、セルティックスに2人のオールスターが戻ってくる。ヘイワードに関しては、レギュラーシーズンでわずか5分ほどのプレータイムだったこともあり、ヘイワード本人だけでなく、チームメートの誰もが一緒にプレーすることを楽しみにしていると言っていい。
そんな中、テイタムがヘイワード復帰に対して、8月24日(現地時間23日)に現地メディア『The Boston Globe』へ語っていたので紹介したい。
「(ヘイワードは)僕らにとって、大きな武器と言っていいんじゃないかな。昨季の僕らにはなかったものだから。彼が戻ってくることに僕らはすごくエキサイトしている。昨季イーストで2位になったこのチームに、彼が加わるんだ。エキサイティングなものになるだろうね」。
順調に回復中のヘイワード、ベストメンバーがそろえばイースト大本命は確実か
現在もリハビリを続けるヘイワードは、ダンクできる状態まで回復している。テイタムはバスケットボールトレーナーのドリュー・ハンレンを通じて、ヘイワードの近況を聞いているという。
「彼(ヘイワード)がドリューとワークアウトしているというのは知ってるよ。だからドリューから彼の進捗状況を聞いてるんだ。どんどん良くなってるみたいだね。何度もワークアウトをすることで、彼は本来の姿に戻りつつあるようだ。これは皆が望んでるし、(今季は)昨年のようなケガがないことを祈ってるよ」。
今季のセルティックスには、ファイナルまであと1勝に迫った戦力に、リーグ屈指のスコアリングガードかつ最高級のクローザー(カイリー)とリーグ有数のオールラウンダー(ヘイワード)が加わるのだから、やはりイーストの本命に推さないわけにはいかないだろう。
ベストなラインナップを手にするセルティックスが、今季どのような戦いを見せるのか。今から楽しみでならない。