2017-18レギュラーシーズンにおいて、1試合でも出場したことのある選手は540人。しかし、チーム内における役割は大きく異なり、選手それぞれが残したスタッツは千差万別である。
例えば平均得点。平均30.4得点を挙げて得点王に輝いたジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)とは対照的に、平均0.0得点の選手が11人もいる。平均出場時間でも、トップのレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ/平均36.9分)に対し、出場1試合でわずか1分しかプレーできなかった選手が3人もいた。
そこで今回は、現地インターネットサイト『Clutchpoints』に掲載されていた、昨季各ポジションにおいて“最も平均的なスタッツ”を残した選手をフィーチャーしていきたい。
※対象スタッツは得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロック
■ポイントガード:イシュ・スミス(デトロイト・ピストンズ)
平均スタッツ:10.9得点3.0リバウンド4.4アシスト1.0スティール0.2ブロック
自己ベストのフィールドゴール成功率を残した8年目のベテラン
キャリア8年目のスミスは、在籍2シーズン目となったピストンズで82試合(うち先発は35試合)にフル出場。平均24.9分をプレーし、10.9得点2.7リバウンド4.4アシスト0.8スティール0.2ブロックをマーク。183センチと小柄なスミスは昨季、自己最高となるフィールドゴール成功率48.6パーセントを残した。
■シューティングガード:タイラー・ジョンソン(マイアミ・ヒート)
平均スタッツ:11.3得点2.8リバウンド1.8アシスト0.8スティール0.3ブロック
キャリア4年目の昨季は自己最多となる39試合に先発出場
ジョンソンは193センチのコンボガード。昨季は主にシューティングガードとしてプレーし、平均11.7得点3.4リバウンド2.3アシスト0.8スティール0.5ブロックを記録。出場72試合のうち、39試合で先発を務め、ヒートのプレーオフ進出に貢献。一昨季までのキャリア3シーズンで先発を務めたのは7試合だったことを加味すると、ヒートの主力を担う選手の1人へと成長を遂げたと言っていいだろう。
■スモールフォワード:マリオ・ヘゾニャ(現ニューヨーク・ニックス)
平均スタッツ:10.0得点3.9リバウンド1.6アシスト0.8スティール0.4ブロック
新天地にニックスを選んだ元ドラフト5位指名
オーランド・マジックでプレーした昨季、ヘゾニャは平均9.6得点3.7リバウンド1.4アシスト1.1スティール0.4ブロックを奪取。2015年ドラフト1巡目5位指名のフォワードはキャリア3年目の昨季、徐々にショットの成功率がアップ。今夏にはニックスと1年650万ドルの契約を結び、移籍を選択した。
■パワーフォワード:アーサン・イリヤソバ(現ミルウォーキー・バックス)
平均スタッツ:10.5得点5.6リバウンド1.3アシスト0.6スティール0.6ブロック
今夏4シーズンぶりに古巣バックスへと帰還したロールプレーヤー
昨季はアトランタ・ホークスとフィラデルフィア・セブンティシクサーズでプレーしたトルコ出身のイリヤソバ。2チーム合計で平均10.9得点5.9リバウンド1.3アシスト0.9スティール0.4ブロックをマークした、攻防両面において平均以上のプレーで所属チームに貢献するナイスガイ。今季からは14-15シーズンまでの7シーズン在籍していたバックスの一員としてプレーすることとなる。
■センター:ジョン・ヘンソン(ミルウォーキー・バックス)
平均スタッツ:8.5得点6.1リバウンド1.3アシスト0.5スティール0.9ブロック
イースト上位を目指すバックスの最古参選手
バックス一筋キャリア6シーズンをプレーする27歳のヘンソン。昨季は76試合のうち69試合で先発センターを務め、平均8.8得点6.8リバウンド1.5アシスト0.6スティール1.4ブロックをマークし、バックスのプレーオフ進出に貢献した。今季はブルック・ロペス加入により、イリヤソバと共にバックアップを務めることが濃厚だ。