3連覇を狙う王者ウォリアーズ相手にも自信を見せるカイリー・アービング

これまでに何度も好勝負を演じてきたカイリー(左)とカリー(右)[写真]=Getty Images

リーグ屈指の豪華戦力で臨む今季のセルティックス

 ボストン・セルティックスに加入した昨季、カイリー・アービングは改めてリーグ屈指のスコアリングガードであることを世界中に知らしめた。

 左膝の手術により、今年3月中旬でシーズンを終えたとはいえ、60試合すべてに先発出場し、平均32.2分24.4得点3.8リバウンド5.1アシスト1.1スティールをマーク。プレーするチームが変わろうとも、持ち前のシュート力は健在で、フィールドゴール成功率49.1パーセント、3ポイントシュート成功率40.8パーセント、フリースロー成功率88.9パーセントと、いずれもハイレベルな数字を記録している。

昨年11月のウォリアーズ戦。カイリーが要所で得点したセルティックスはホームで逆転勝利を収めた[写真]=Getty Images

 トレーニングキャンプ前に健康を取り戻したカイリーは、戦力が充実する今季のセルティックスに自信を持っているようだ。9月22日(現地時間21日)、そのカイリーが現地メディア『ESPN』の取材に応えた。

 「このチームで行っているピックアップゲームは次のレベルと呼んでいいものだ。僕らがやっていることは信じられないと思うだろうね。だから開幕が待ちきれないよ」。

 カイリーだけでなく、昨季開幕戦で大ケガを負ったゴードン・ヘイワードもラインナップに加わったことで、セルティックスはリーグ全体で見ても5本の指に入るほどの選手層を手にした。

今季のファイナルで打倒ウォリアーズを見据えるカイリー

 今季の戦力に手ごたえを感じているカイリーは、現在2連覇中の王者ゴールデンステート・ウォリアーズに対しても、強気な発言を繰り出した。

 「(プレーオフの)7ゲームシリーズで僕らがゴールデンステートを打ち負かすことができるかって? 答えはイエスだ」。

過去4シーズンのプレーオフでウォリアーズを下したのは16年のキャブスのみ。カイリーは第7戦で劇的な決勝弾を沈めた[写真]=Getty Images

 今季のセルティックスはカイリーとヘイワードだけでなく、昨季プレーオフでNBAファイナルにあと1勝まで迫る戦いぶりを見せたアル・ホーフォードジェイレン・ブラウンジェイソン・テイタムマーカス・スマートテリー・ロジアーマーカス・モリスといった有能な選手たちを豊富にそろえている。

 しかしながら、ここ4シーズンで3度の優勝を勝ち取っているウォリアーズの戦力も豪華そのもの。ステフィン・カリークレイ・トンプソンケビン・デュラントドレイモンド・グリーンという“オールスター・カルテット”に、今季はリーグ最高級のセンター、デマーカス・カズンズが加わった。これまでの実績だけで見れば、今季のウォリアーズは史上空前のロースターと言っても過言ではない。

 それでも、カイリーの自信は揺るがない。

 「僕らはこのシーズンだけじゃなく、できれば今後数シーズン、きわめて特別なことを達成できるようなチームを作り上げようとしている。彼らは僕のことをわかっているだろうけど、僕も彼らのことを良く知ってる。彼らとは2015年から3年連続(15年は初戦の終盤で戦線離脱)でファイナルを戦ってきたからね。(クリーブランド・キャバリアーズ在籍時の16年には)7ゲームシリーズで勝利したこともある。僕はどうすれば彼らに勝てるのか分かってるつもりだ」。

 セルティックスはイースタン・カンファレンス、ウォリアーズはウエスタン・カンファレンスに所属しているため、7ゲームシリーズ(プレーオフ)で対決するのはNBAファイナルという頂上決戦しかない。

今季初の直接対決は来年1月下旬、東西の優勝候補による一戦は要注目!

 とはいえ、現時点でセルティックスがウォリアーズと7ゲームシリーズを競ったとしても、結果は目に見えているだろう。カイリーとヘイワードを加えた布陣で戦っていないセルティックスが、現時点でウォリアーズに勝てるとは思えない。その点はカイリーも理解しており、こう話している。

 「今はこのチームがリーグトップに近いチームであることをチームメートたちへ認識させ、(優勝するべく)どのようにしてコミュニケーションを図っていくかという段階。これからの半年間で成長していかなければならない」。

今年1月のウォリアーズ戦。カイリー(右)が37得点を挙げるも、カリー(左)に後半だけで33得点(計49得点)と爆発され、4点差で敗れた[写真]=Getty Images

 セルティックスのロースターの中で、唯一優勝経験を持つカイリー。フランチャイズ史上18度目の優勝を果たすには、エースのカイリーがメンター(助言者)としての役割も担うこととなる。

 「(優勝というゴールに向けて)僕はすべてのことを並行してやっていく。その中で、僕らはもっとコミュニケーションを取っていく必要がある。なぜならゴールデンステートを除いて、チャンピオンシップチームになるチャンスがあるのは、ほんの数年しかないのだから」。

 昨季のセルティックスは、ウォリアーズと2度対戦して1勝1敗。いずれも4点差ながら、ホームチームが勝利を収めた。昨年11月半ばにセルティックスがウォリアーズを撃破した時には、カリーやデュラントが「ファイナルで対決するかも」とセルティックスの強さを認めていた。今季、もしこの2チームがファイナルで対決したとしても、早期決着することはないだろう。

 ただしカイリーが言うように、セルティックスがウォリアーズ相手に4勝するためには、現有戦力を維持したまま、コミュニケーションを積極的に図るなどチームケミストリーを醸成し、万全のコンディションで臨むことが最低条件となる。

 イーストとウエストの優勝候補、セルティックスとウォリアーズの今季初対決は19年1月27日(同26日)にセルティックスのホーム、TDガーデンで行われる。この試合は両チームの実力を確かめ合う、絶好の機会となりそうだ。

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