2018.08.26

昨季ブレイクしたセルティックスのテリー・ロジアー「僕らは本当に特別なチーム」

今季のセルティックスについて語ったロジアー[写真]=Getty Images
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リーグでも5本の指に入るほどの豪華戦力で臨む今季のセルティックス

 8月26日から27日(現地時間25日から26日)にかけて、マサチューセッツ州ボストンのサバーバンで、テリー・ロジアーボストン・セルティックス)が子どもたちへ向けたバスケットボールクリニックを行った。

 キャリア3年目となった昨季、ロジアーは自己最多となる80試合(うち先発は16試合)に出場。平均25.9分11.3得点4.7リバウンド2.9アシスト1.0スティールと、いずれも自己最高の成績を記録。

 カイリー・アービング欠場となったプレーオフでは、先発ポイントガードへと昇格し、平均36.6分16.5得点5.3リバウンド5.7アシスト1.3スティールとブレイク。見事な成績を残し、セルティックスの躍進に大きく貢献した。

 クリニック期間中、ロジアーが現地メディア『ESPN』へ今季に向けた意気込みなどを語ったので紹介したい。

 「(今季の)僕らはスペシャルなチームになることができる。本当に特別なチームにね。これは皆が知ってることだと思うけど、このチームはロースターを見る限り優れているのは明らか。(新たなシーズンに向けて)僕らは同じ考えを持って一緒にプレーしていかなきゃならない。でも僕は、このチームがスペシャルなグループになると感じてるんだ」。

 ロジアーが言ったように、今季のセルティックスはイースタン・カンファレンスでベスト、リーグ全体で見ても5本の指に入るほど、豪華なロースターを形成している。

 ポイントガードにはオールスターガードのカイリーと躍進を続けるロジアー、ユーロリーグ出身の新人ブラッド・ワナメイカーがおり、シューティングガードにはジェイレン・ブラウンマーカス・スマートがいる。

万能型ビッグマンのホーフォードがフロントコートの主軸を務める[写真]=Getty Images

 フロントコートを見てみても、スモールフォワードにゴードン・ヘイワードとシェミ・オジェレイ、パワーフォワードにジェイソン・テイタムマーカス・モリス、センターにはアル・ホーフォードとアーロン・ベインズがおり、ガーション・ヤブセレダニエル・タイス、新人のロバート・ウィリアムズなど期待の若手もおり、とても厚みがあることは間違いない。

 「僕らのロースターは紙で見れば本当に良く見える。昨年のチームに(カイリー、ヘイワードという)メインの選手が加わり、この夏にはドラフトや再契約で多くの選手を加えることができた。これはスペシャルなことさ。(このチームが達成できることについて)あまり多くのことを話したくはないけど、きっとスペシャルなチームになるだろうね」。

狙うは通算18度のNBAチャンピオン、成功のカギは自己犠牲

 ただし、これほどまでに戦力が充実してしまうと、プレータイムの配分が困難になり、出番激減によって不満をこぼす選手が出てくる恐れもある。昨季のプレーオフでスターターを務めていたロジアーも、今季は再びカイリーのバックアップに戻ることとなる。

今季もリーグ屈指のスコアリングガード、カイリー(右)の控えとしてテリー(左)は出場することとなる[写真]=Getty Images

 しかしながら、ロジアーは控えに戻ることについて、まったく問題視していないようだ。

 「(自身の役割について)僕は心配していない。僕自身でコントロールできることだから。僕らは勝つという1つのゴールのもとにプレーしている。それをチーム全員の考えにしないといけないけどね。でもそれさえできれば、たくさん楽しいことが起きると思うよ」。

 今季のセルティックスが狙うのは、2008年以来となる通算18度目となるNBAチャンピオンである。ロジアーはこう続ける。

 「チャンピオンシップを勝ち取りたいのなら、自己犠牲が求められる。それこそが、1つのゴールに向かっていくうえで、僕らを約束の地(チャンピオン)へと導くことだろう」。

 イーストの本命と評される今季のセルティックス。シーズン中には主力選手がケガをして離脱することもあるだろう。しかし故障者が出ようとも、知将ブラッド・スティーブンズHCの下、昨季見せた粘り強くしぶとい戦いを遂行できれば、すばらしいシーズンを送ることができるのではないだろうか。

通算18度目の優勝を目指すセルティックスの旅路が、間もなく幕を開けることとなる[写真]=Getty Images

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