フィールドゴール成功率で歴代トップを記録するリング下のフィニッシャー
ダラス・マーベリックスは今夏、待望のディフェンシブ・ビッグマン、ディアンドレ・ジョーダン獲得に成功した。
211センチの高さと筋骨隆々の肉体に身体能力が組み合わさったジョーダンは、オールNBAチーム選出3回(うち1回はファーストチーム)、オールディフェンシブファーストチーム2回、2017年にはオールスターに選ばれた実績を誇る。
また、これまでのキャリア10シーズンでリバウンド王に2回輝いたほか、一昨季まで5シーズン連続でリーグトップのフィール成功率をマークした。キャリア11年目を迎える30歳のビッグマンは、キャリア平均で歴代トップのフィールドゴール成功率(67.3パーセント)、平均リバウンドで現役5位の10.7本、平均ブロックで現役5位の1.7本を残している。
9月22日(現地時間21日)、マブスのメディア・デイでそのジョーダンがメディアの前に姿を現した。マブスにおけるジョーダンの役割は、ペイントエリアをパトロールし、リム・プロテクターとしてリバウンドやブロックショットをさく裂させてディフェンス面でチームをけん引すること。自らの持ち味を存分に発揮できる役割について、ジョーダンはこう語った。
「僕はディフェンダーであり、フロアでは強烈なヴォーカルリーダーなんだ。僕はチームとしてのディフェンスを、コート上にいる5人のユニットとして進歩させたい。リバウンドについても、ユニットとして進歩させたいんだ」。
ジョーダン加入によるさまざまな恩恵を口にするチームメートたち
ディフェンス面で大きなインパクトを与えることが期待されているジョーダン。昨季まで在籍していたロサンゼルス・クリッパーズで見せていたパフォーマンスを知るチームメートも、ジョーダンに大きな期待を寄せている。
キャリア21年目のダーク・ノビツキーは、ジョーダンについてこう話していた。
「彼はこのチームですばらしい選手になるだろう。コーチ(リック・カーライルHC)のシステムにもフィットすると思う。彼は常に走り回り、リング下を守ってくれる。彼がどうフィットしていくのか、僕らはとても楽しみにしている」。
カーライルHCもジョーダンについて「現代では3ポイントシュートが有効な武器になっているが、我々は相手チームのシューターに対して、これまでよりもアグレッシブにクローズアウトしてガードすることができるだろう。彼(ジョーダン)がいることで、そういうメリットを得ることができると思う」と口にしている。
ベテランのウェスリー・マシューズは、チームトップのペリメーター・ディフェンダーだが、ジョーダン加入を歓迎。マシューズはジョーダン加入の恩恵をこう表現していた。
「(ジョーダンは)間違いなくアジャストするさ。僕らがディフェンスで相手のガードやペリメータープレーヤーに抜かれてしまっても、リング下に構える男が相手選手のショットをブロックしてくれるはずだ」。
マブスのトップスコアラー、ハリソン・バーンズも、ディフェンス面におけるジョーダンの実力を高く評価しており、うれしそうにこう語っている。
「ディアンドレの機動力、それにペイントエリアのスペースを相手から奪い去る能力は、このチームにとってすごく大きい。彼は複数のポジションをガードすることができるし、ブロックショットとリバウンドでも期待できる。昨季の僕らには、その部分が欠けていたと思う」。
今季は先発センターとして起用されることが濃厚なジョーダン。ディフェンス面では相手チームに脅威を与え、オフェンス面ではリング下のフィニッシャーとして豪快なダンクを何本もたたき込んでくれるに違いない。