バスケットボール熱が盛んなシアトル、再びNBAチームが誕生する可能性は十分
2連覇中の王者ゴールデンステート・ウォリアーズは、10月6日(現地時間5日)にシアトルのキー・アリーナでサクラメント・キングスとプレシーズンゲームを行う。
シアトルは2年連続でファイナルMVPを獲得しているKDことケビン・デュラントにとって、思い入れのある場所なのは間違いない。2007年ドラフト1巡目全体2位でシアトル・スーパーソニックスから指名されたデュラントは、デビューシーズンとなった07-08シーズンをホームのキー・アリーナでプレーしてきたからだ。
08年を最後にシアトルにはNBAチームがないのだが、約10年ぶりにキー・アリーナへ凱旋するデュラントは、現地メディア『ESPN』へシアトルへの思いを語った。
「(シアトルは)バスケットボールが盛んな街で、スポーツタウンでもある。シアトルやワシントン州で生まれた選手たちは、NBAにおいてシアトルのバスケットボール熱をすごく表していると思う。シアトルはNBAチームを持つにふさわしいと僕は感じている。ゴールデンステートやロサンゼルスのようにね」。
デュラントがルーキーシーズンを終えると、オーナーのクレイ・ベネットは本拠地をオクラホマシティへと移し、チーム名もサンダーへと変更。わずか1シーズンだったとはいえ、ルーキーシーズンにプレーし、新人王を獲得しただけに、デュラントにとっては印象に残っているのだろう。
ウォリアーズの指揮官、スティーブ・カーHCもデュラントと同じ考えを持っていることを明かした。
「NBAはシアトルにチームを持つべきだと思う。考えるまでもない。私はシアトルがアメリカのTV業界においてトップ10に入るほど、大きなマーケットだと信じている。最も重要なのは、シアトルにNBAチームが41年もあったこと、そして人々がバスケットボールを心底好きだということ。もし今後、NBAでどこかのチームが移転、あるいは新たなチームを創設するのであれば、シアトルはそのリストでトップに入ると思う」。
シアトルでは夏の間、ジャマール・クロフォード(現未所属/シアトル出身)を中心にサマーリーグが頻繁に行われており、今夏はカイリー・アービング(ボストン・セルティックス)もプレーしていたほど、選手たちにとっても人気の地となっている。
ルーキーシーズンから10年以上が経過し、名実共にリーグトッププレーヤーの1人となったデュラント。約10年という時を経て、シアトルのファンを前にどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。今季のプレシーズンにおける注目ゲームの1つとなりそうだ。