NBA史上初の3ポイントを決めたのはキャリア平均9.2得点のクリス・フォード
今からちょうど39年前。1979年10月13日(現地時間12日)は1979-80レギュラーシーズンの開幕戦で、9試合が行われた。
On this date in 1979, Chris Ford of the @celtics knocked down the first three-pointer NBA history with 3:48 left in the first quarter at Boston Garden. #NBAVault pic.twitter.com/73BuyxrumU
— NBA History (@NBAHistory) October 12, 2018
このシーズンからNBAに3ポイントシュートが導入され、ボストン・セルティックス対ヒューストン・ロケッツの第1クォーター残り3分48秒でクリス・フォード(元デトロイト・ピストンズほか)がNBA史上初となる長距離砲を沈めている。
フォードはこの試合でスターターを務め、27分に出場して17得点2スティールをマークし、セルティックスは114-106でロケッツに勝利。フォードはこのシーズン、3ポイントの成功数こそ平均1.0本ながら、42.7パーセントという高確率を残してみせた。
バードが新人王、マジックがファイナルMVPに輝いた記念すべきシーズン
ちなみにこの試合は、セルティックスのレジェンド、ラリー・バード(元セルティックス)のNBAデビュー戦でもあった。先発に名を連ねたバードは28分に出場して14得点10リバウンド5アシストと及第点を与えられる成績をマーク。フィールドゴール12投中6本、フリースローを2本すべて沈めて勝利に貢献。
ルーキーシーズンのバードは82試合すべてに先発出場し、平均21.3得点10.4リバウンド4.5アシスト1.7スティールと、堂々たる成績。セルティックスはイースタン・カンファレンストップとなる61勝21敗を挙げ、バードは新人王に選ばれた。
また、この日バードと共にNBAデビューを果たしたレジェンドがいる。アービン“マジック”ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)だ。現在はレイカーズのバスケットボール運営部門代表を務めるスーパースターは、サンディエゴ(現ロサンゼルス)・クリッパーズと対戦。
206センチのマジックは先発として出場し、大黒柱カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)の22本に次ぐ21本のショットを放ち、そのうち10本を成功。フリースローを10投中6本決めて計26得点に加え、8リバウンド4アシスト4ブロックと大活躍を見せた。
ゲームはクリッパーズのワールド・B・フリー(元ゴールデンステート・ウォリアーズほか)がゲームハイの46得点に7リバウンド5アシスト7スティールと大爆発するなど接戦の展開になったものの、この日29得点を挙げたジャバーが伝家の宝刀“スカイフック”をブザービーターで放り込み、レイカーズが103-102で劇的勝利。
マジックはこのシーズン、77試合に出場して平均18.0得点7.7リバウンド7.3アシスト2.4スティールをマーク。新人王こそバードに奪われたものの、マジックはフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのNBAファイナル第6戦で得点頭のジャバーを欠く中、センターに入って縦横無尽の大活躍。ゲームハイの42得点15リバウンドに7アシスト3スティールと驚異的なパフォーマンスでレイカーズに4勝目をもたらし、ルーキーながら前代未聞のファイナルMVPに輝いた。