世界最高のプロバスケットボールリーグ、NBAの2018-19シーズンが10月17日(現地時間16日)に幕を開けた。82試合という約半年におよぶレギュラーシーズンを楽しむべく、バスケットボールキングではカンファレンス プレビューや注目チーム、プレーヤーランキングなどをお届けしていく。
NBA2018-19シーズン開幕特集⑩注目チーム10選 Vol.6
フランチャイズ史上有数の戦力でイースト上位を狙うミルウォーキー・バックス
注目チーム第6弾は、MVP候補ヤニス・アデトクンボ率いるバックス。マイク・ブーデンホルザーHCを新指揮官に招き、ロースターをマイナーチェンジしてイースト上位進出を狙う。では今オフの動向からチェックしていこう。
※データは現地時間10月15日現在、G=ガード、F=フォワード、C=センター、FA=フリーエージェント
■新加入
パット・カナトン(G)
ダンテ・ディヴィンチェンゾ(G)
トレイボン・デュバル(G/2way)
アーサン・イリヤソバ(F)
ブルック・ロペス(C)
ジェイレン・モリス(G/2way)
クリスチャン・ウッド(F)
■残留
ヤニス・アデトクンボ(F)
エリック・ブレッドソー(G)
マルコム・ブログドン(G)
スターリング・ブラウン(G)
マシュー・デラベドーバ(G)
ジョン・ヘンソン(F)
ソン・メイカー(F)
クリス・ミドルトン(F)
トニー・スネル(G)
DJ・ウィルソン(F)
■退団
タイラー・ゼラー(C/解雇)
ブランドン・ジェニングス(G/ロシア)
ジャバリ・パーカー(F/シカゴ・ブルズ)
マーシャル・プラムリー(C/FA)
ジェイソン・テリー(G/FA)
■予想スターター
PG>エリック・ブレッドソー
SG>マルコム・ブログドン
SF>クリス・ミドルトン
PF>ヤニス・アデトクンボ
C>ブルック・ロペス
ブーデンホルザーHC就任後、3ポイントを強化
アデトクンボというリーグ有数の万能戦士を擁して戦った昨季、バックスはイースタン・カンファレンス7位の44勝38敗でフィニッシュ。プレーオフ1回戦ではボストン・セルティックスを相手に第7戦までもつれる激戦を演じるも、またもや1回戦敗退。
2000-01シーズンのカンファレンス・ファイナル進出を最後に、プレーオフ1回戦の壁を突破できていないバックスは、新たな指揮官としてマイク・ブーデンホルザーをチームに迎えて、ロースターのマイナーチェンジを行った。
バックスは今夏、ロペスとイリヤソバというアウトサイドシュートを決めることができる献身的なビッグマン、カナトンやディヴィンチェンゾといったシュート力のある選手の獲得に成功。
これにより、リング下を主戦場とするアデトクンボ、ドライブからのフィニッシュを得意とするブレッドソーのストロングポイントを最大限に活かすことができると見ているのだろう。
昨季のバックスは3ポイント成功率でリーグ22位(35.5パーセント)、成功数でリーグ27位(平均8.8本)と下位に沈んでいた。オフェンシブ・レーティング(100回のオフェンスにおける得点)ではリーグ10位の108.8得点を記録していたものの、3ポイントを積極的に駆使することで、今季はより強力なオフェンスを遂行できると期待できる。
"We got shooters from top to bottom. We are a complete team." pic.twitter.com/VtfrWzCfkt
— Milwaukee Bucks (@Bucks) October 16, 2018
バックス史上有数のロースターでイースト上位へと食い込めるか?
新体制で迎えたプレシーズン。4試合で3勝を挙げたバックスは、オフェンシブ・レーティングでリーグトップの115.0得点をマーク。3ポイント成功率(41.0パーセント)、3ポイント成功数(平均16.5本)と着実に進化していると言っていいだろう。
ディフェンス面でも、被フィールドゴール成功率が38.6パーセント、被3ポイント成功率は28.8パーセントと、上々の成績をマーク。ディフェンシブ・レーティング(100回のディフェンスにおける失点)もリーグ10位の98.8点と好調だ。
イースト上位、そしてプレーオフを勝ち上がることを想定した場合、アデトクンボのサポーティングキャストとしてミドルトンやブレッドソーといった選手たちだけでは物足りないという心配もあるのだが、プレシーズンで残した成績をシーズン中も持続することができるならば、イースト上位に食い込むことは十分可能ではないだろうか。
バックスの番記者も「今季のロースターは、長い期間で見てもベストの一つと呼べるものだ。今季はディビジョン・タイトルも狙えるのではないか」と絶賛している。
年々進化を続けるアデトクンボを軸に、今季のバックスはイースト上位陣を脅かすことになりそうだ。