ナゲッツの万能型ビッグマン、ニコラ・ヨキッチが史上2人目の快挙達成!

開幕2戦目で通算17度目のトリプルダブルを達成したヨキッチ[写真]=Getty Images

敵将に「モンスターゲームだった」と言わしめた4年目のセンター

 10月21日(現地時間20日)、デンバー・ナゲッツが本拠地ペプシ・センターでフェニックス・サンズとのホーム開幕戦を行った。

 この日、アリーナには1万9,592人が詰めかけ、2013年以来初となるプレーオフ出場を目指すナゲッツに大きな声援が送られる中、試合が始まった。

 互いに開幕戦を勝利で飾ったナゲッツとサンズの試合は、第1クォーターから30-16と大量リードを奪ったナゲッツがサンズを119-91で下し、開幕2連勝をマーク。

 この日の主役は万能型センターのニコラ・ヨキッチ。約31分の出場でフィールドゴール11本(うち3ポイントは3本)すべてを決め切り、フリースロー11投中10本成功の35得点に加え、12リバウンド11アシストのトリプルダブルに4スティール1ブロックとゲームを支配してみせた。

この日のヨキッチは得点、リバウンド、アシスト、スティールでゲームハイの数字を残した[写真]=Getty Images

 フィールドゴール10本以上すべて成功のパーフェクトゲームで30得点以上を挙げてトリプルダブルを達成したヨキッチは、1967年のウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)以来となる史上2人目の快挙を達成。さらにはターンオーバーがゼロと、驚異的なパフォーマンスで勝利の立て役者に。

 「ヨキッチはモンスターゲームをしたんだ」とサンズのイゴール・ココスコフHCが語れば、今年のドラフト全体1位指名のビッグマン、ディアンドレ・エイトンは「僕にとってはレッスンのようだった。いつかは僕も(ヨキッチと)同じようなことができるようになりたい」とコメント。エイトンはこの日、ヨキッチとマッチアップしたものの、約23分のプレータイムで5得点8リバウンドに5ファウルと完敗。

 「彼にとって、今夜はパーフェクトゲームだったね。すべてのショットを決めて、ターンオーバーなしでトリプルダブルを記録したんだ。これ以上のことはないよね」とチームメートのジャマール・マレーが語ったとおり、すばらしいパフォーマンスだった。

好調を維持していた“ヴォーカルリーダー”バートンが負傷…

 しかし、勝利したナゲッツだったが、この試合の第3クォーターでウィル・バートンが右臀部を負傷し退場。22日(同21日)にMRI検査を受けることとなった。

 若い選手が多いナゲッツにおいて、キャリア7年目のバートン(27歳)は、大きな存在感を見せていただけに、ヨキッチは自身の活躍よりも先に、「彼を失うのはつらい。彼はコーチを含めて皆に対して、どんな時であろうと話すことができる、このチームのヴォーカルリーダーなんだ。早く戻ってきてくれることを願うよ」とバートンに対してコメント。

 バートンの復帰時期は未定だが、欠場中はトレイ・ライルズやフアン・エルナンゴメス、トーリー・クレッグでカバーすることになりそうだ。

ここまで2試合に出場し、平均16.5得点を挙げていたバートンの離脱は大きな痛手となった[写真]=Getty Images

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