レイカーズが追い上げる中、第4Q途中の乱闘を機にハーデンが試合を決める
10月21日(現地時間20日)、共に開幕戦を落としたロサンゼルス・レイカーズとヒューストン・ロケッツが対決した。
James Harden puts up 36 PTS, 7 REB, 5 AST to guide the @HoustonRockets to victory in LA! #Rockets #KiaTipOff18 pic.twitter.com/ZdE6kQNDJC
— NBA (@NBA) October 21, 2018
ホームのステープルズ・センターにおける初戦となったレイカーズは、昨季リーグトップの65勝を挙げたロケッツに序盤からリードされる展開に。それでも、ホームの熱狂的な声援を味方につけたレイカーズは途中リードを奪うなどなんとか食らい付いていく。
ところが、ロケッツの1点リードで迎えた第4クォーター。中盤にラジョン・ロンドとジャベール・マギーの得点で1点差に詰め寄るも、ジェームズ・ハーデンのドライブに対してブランドン・イングラムがファウルをコールされるとこれにいら立ったイングラムがテクニカルファウルをコールされてしまう。すると今度はロンドとクリス・ポールが互いに拳を繰り出し、新たな乱闘が勃発。ゲームは大荒れとなり、両選手に加えて後方からポールめがけて打ち下ろすようなパンチを振るったイングラムにも退場処分。これにより、3選手がコートを去ることに。
そこでハーデンがフリースローを決めてロケッツが主導権を握ると、レイカーズも負けじとカイル・クーズマのダンクで1点差、その後レブロン・ジェームズのフリースロー2本で2点差まで追い上げる。
だが、残り1分12秒で4点差の場面にハーデンの3ポインターが飛び出しロケッツが7点差に引き離して勝負あり。最終スコア124-115でロケッツが今季初勝利を挙げた。
ロケッツではハーデンがゲームハイの36得点に7リバウンド5アシスト、ポールが28得点7リバウンド10アシスト、クリント・カペラが19得点12リバウンドをマーク。対するレイカーズは、レブロンが24得点5リバウンド5アシスト、マギーが16得点6リバウンド5ブロック、ロンゾ・ボールが14得点6リバウンド4アシストと続くも、これで開幕2連敗。
この試合で7得点10リバウンドを挙げたカーメロ・アンソニーは、第4クォーターの乱闘に対して「受け入れることなんてできないね。何が起きたかは知ってる。振り返る必要なんてない。あの時に起こったことは受け入れられない」と『AP』へ語っている。
ロンドとポールが乱闘になった際、レブロンは友人のポール側に詰め寄って2人を引き離し、最小限に抑えようとしたのだが、ポールはロンドに唾をはきかけられたとジェスチャーし、怒りを抑えきれないような後味の悪い試合となった。
レイカーズのルーク・ウォルトンHCは第4クォーター途中にジェームズ・エニス三世(ロケッツ)がジョシュ・ハートに犯したファウルを機に、選手たちが異様にいらだっていたことを明かしている。
強豪チームとの差を痛感したレブロン、3ポイントの不振も連敗の要因か
10年以上に渡って一線級のポイントガードとしてそれぞれ活躍してきたポールとロンドは、これまでコート上で今回のような乱闘騒ぎになることはなかったのだが、現役時代にロンド、ポールとそれぞれプレーした経験を持ち、現在は『ESPN』のTVアナリストを務めるポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)は、試合後にこう指摘していた。
「(今回の乱闘騒ぎについて)私はまったく驚いちゃいない。ロンドとクリス・ポールはこれまで互いのことを好んでいなかったからね。この関係はロンドの1年目か2年目から続いているんだ。私からすれば、仲が悪い彼らにとって、これが最初のファイトだったことに驚いている」。
この試合で退場処分を受けたイングラムとロンド、ポールについては、今後リーグから出場停止処分を課されることが予想されている。
「会場の雰囲気は最高だった。ファンはすごくエキサイトしていたね。俺たちはできる限りのことをゲームに持ち込んだ。できるなら勝利をもたらしたかったけれど、ファンの声援は衝撃的だった」と『AP』へ語ったレブロン。
今季ここまで2連敗となったレイカーズ。レブロンは初戦のポートランド・トレイルブレイザーズ戦、そしてロケッツとの試合を終えて、こんな言葉を残している。
「今日対戦したロケッツや、ウエスタン・カンファレンスの多くのチームと渡り合うためには長い道のりになるだろう。彼らは長い間、(主力たちが)一緒にプレーしている。俺たちは試合で犯してしまった失敗から学び、より良くなっていく必要がある」。
「もしあの乱闘がなかったら、多分僕らがゲームに勝っていただろう」とマギーは語っていたが、勝ち切ることはできなかった。レイカーズとしては、3ポイントシュートが効果的に決まっていない点も気がかりなところ。
ブレイザーズ戦では30投中成功わずか7本(成功率23.3パーセント)、ロケッツ戦でも32投中成功は8本(成功率25.0パーセント)と不振に陥っている。
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レイカーズの次戦は23日(同22日)に行われるサンアントニオ・スパーズ戦。短時間ではあるものの、これまでの2戦を振り返り、良くなかった部分を改善していきたいところだ。