2018.10.26
世界最高のプロバスケットボールリーグ、NBAの2018-19シーズンが10月17日(現地時間16日)に幕を開けた。82試合という約半年におよぶレギュラーシーズンを楽しむべく、バスケットボールキングではカンファレンス プレビューや注目チーム、プレーヤーランキングなどをお届けしていく。
ラストは今夏、世界最大の衝撃を与えたレイカーズ。世界最強プレーヤー、レブロン・ジェームズを筆頭に経験豊富かつ個性的なベテランが複数加わり、ロースターは大幅に刷新。今季最もその戦いぶりが注目されるチームとなる。まずは今オフの動向からチェックしてみよう。
※データは現地時間10月15日現在、G=ガード、F=フォワード、C=センター、FA=フリーエージェント
■新加入
マイケル・ビーズリー(F)
イーザック・ボンガ(G)
レブロン・ジェームズ(F)
ジャベール・マギー(C)
スヴィアトスラフ・ミカイリュク(F)
ラジョン・ロンド(G)
ランス・スティーブンソン(G)
モリッツ・ヴァグナー(C)
■残留
ロンゾ・ボール(G)
ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(G)
アレックス・カルーソ(G/2way)
ジョシュ・ハート(G)
ブランドン・イングラム(F)
カイル・クーズマ(F)
トラビス・ウェア(F)
イビツァ・ズバッツ(C)
■退団
トーマス・ブライアント(C/ワシントン・ウィザーズ)
ルオル・デン(F/契約買い取り→ミネソタ・ティンバーウルブズ)
タイラー・エニス(G/トルコ)
チャニング・フライ(F-C/クリーブランド・キャバリアーズ)
アンドレ・イングラム(G/FA)
ブルック・ロペス(C/ミルウォーキー・バックス)
ゲイリー・ペイトン二世(G/FA)
ジュリアス・ランドル(F-C/ニューオーリンズ・ペリカンズ)
アイザイア・トーマス(G/デンバー・ナゲッツ)
■予想スターター
PG>ロンゾ・ボール
SG>ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ
SF>ブランドン・イングラム
PF>レブロン・ジェームズ
C>ジャベール・マギー
2013年にプレーオフへ出場してからというもの、レイカーズは一昨季まで30勝にも届かないほど低迷していた。昨季こそ35勝を挙げたものの、直近5シーズンでプレーオフには一度も出場できなかった。
しかし今季は違う。8年連続(計9度)でNBAファイナルへ進出し、3度の優勝経験を持つ“キング”ことレブロン・ジェームズが4年契約で加入。するとレイカーズはラジョン・ロンドやランス・スティーブンソン、ジャベール・マギー、マイケル・ビーズリーといった個性派かつタフなベテランの獲得にも成功した。
昨季とは見違えるほどのロースターを形成したレイカーズ。このチームにはブランドン・イングラムやロンゾ・ボール、カイル・クーズマにジョシュ・ハートといった魅力的なヤングコアがいるため、彼らの成長しだいでは、とてつもない伸びしろがあると言っていいだろう。
レイカーズはフランチャイズ史上16度の優勝を誇る名門であり、これまでに数々のレジェンドたちがプレーしてきた。世界最強プレーヤーであるレブロン加入によって、13年以来のプレーオフ出場、そして17度目の優勝を期待してしまうのは無理もない。
ただし、レイカーズが所属するウエスタン・カンファレンスには、3連覇を狙う王者ゴールデンステート・ウォリアーズ、昨季リーグトップの65勝を挙げたヒューストン・ロケッツというリーグのトップ2チームを筆頭にイースタン・カンファレンスよりも強豪が多く、激戦区となっている。
レブロン自身も「(王者ウォリアーズを倒すためには)まだまだ長い道のりになる」と口にしており、全く新しい環境ですぐさま優勝できるとはさすがに考えていないのではないか。ただし、「今季を再建シーズンにするつもりはない。新たな挑戦を楽しみにしている」(レブロン)という言葉から、勝ちに行く姿勢なのは確かなようだ。
そのため、今季の最終着地点としてはプレーオフ出場が最も現実的な路線だろう。そこで1回戦を突破できれば十分合格点を与えていいのかもしれない。
ルーク・ウォルトンHCも「1シーズンのみの旅路ではない。我々には4シーズンある。シーズンごとにベストを出し尽くして、(優勝に)トライし続ける。彼(レブロン)は間違いなく、このチームにベストな状態へと引き上げるチャンスを与えると思う」と『ESPN』に話しており、長期的な視点でチャンピオンシップ獲得を見据えている。
「このチームの若い選手たちは、新たな知識を学ぼうと本当にどん欲なんだ。この点は多くの人が見過ごしていることだと思う」とレブロンはチームのウェブサイトに語っており、ロンドも若手たちを絶賛。シーズンが進むにつれて、このヤングコアが急成長を遂げる可能性は大いにありそうだ。
はたして、レブロンというリーグ最高のリーダーを軸に、今季のレイカーズは若手とベテランがどのようにかみ合っていくのか。引き続き注目していきたい。
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