殿堂入りしたシクサーズの名選手たちと並ぶ記録を残す24歳のビッグマン
昨季6年ぶりにプレーオフ出場を果たしたフィラデルフィア・セブンティシクサーズは、今季もイースタン・カンファレンスでトップクラスの戦力を誇る。
そしてこのチームの大黒柱は、昨季オールスターに初選出されたキャリア3シーズン目のビッグマン、ジョエル・エンビードだ。
夏の間から「調子がいい」と語っていたエンビードは、プレシーズンゲームから20得点以上を毎試合記録するほど好調をキープ。レギュラーシーズン開幕後も、リーグ屈指のビッグマンとしてすばらしい成績を残している。
10月17日(現地時間16日)に行われたボストン・セルティックスとの開幕戦。チームは敗れてしまったものの、エンビードは23得点10リバウンド2ブロックと奮闘。19日(同18日)のシカゴ・ブルズ戦では30得点12リバウンド4ブロック、さらには21日(同20日)のオーランド・マジック戦でゲームハイとなる32得点に10リバウンドを奪い、2連勝に大きく貢献。
開幕3試合を終えて、エンビードは平均34.3分28.3得点10.7リバウンド2.7アシスト2.0ブロック。フィールドゴール成功率50.8パーセント、フリースロー成功率82.6パーセントと、見事な成績を残している。開幕3試合連続で20得点10リバウンド以上はそう簡単にたたき出せる数字ではない。
ちなみに、『NBA.com/Stats』によると、70年の歴史を誇るシクサーズにおいて、今季のエンビードと同等以上の成績を残したことがあるのは3選手のみ。
ドルフ・シェイズ(元シクサーズ)はかつて2度、開幕から4試合連続で20得点10リバウンド以上をマーク。ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)も2度、シェイズと同様のスタッツを残した。直近では1986-87シーズンに開幕から3試合連続でチャールズ・バークリー(元フェニックス・サンズほか)が記録しており、いずれもバスケットボール殿堂入りを果たした名選手となっている。
213センチ113キロの体格ながら、ドライブから3ポイントまでオールラウンドにプレーできるエンビードはまだ24歳。今後も成長していくことができれば、リーグに名を残すほどの名プレーヤーになれると言っていいだろう。