今夏に新加入したクリスとナイトがトレード可能となる日本時間11月1日に注目
10月26日(現地時間25日)、リーグの情報筋が『ESPN』に伝えたところによると、ヒューストン・ロケッツはミネソタ・ティンバーウルブズのジミー・バトラー獲得に向けて、ドラフト1巡目指名権4本を含む新たなオファーをしたという。
トレーニングキャンプを直前に控えた時期に、バトラーはトム・シボドーHCとミーティングを行い、トレードを志願。メディア・デイとトレーニングキャンプに出ることなく、トレード成立を待っていたものの、結局開幕までにトレードは成立せず、10月上旬にチーム練習へ参加。
2軍チームとバトラーが、スターター陣と対決して勝利し、『ESPN』を招待して独占インタビューなどを行った後もトレード話に進展はなく、バトラーは開幕戦からウルブズの一員として出場を続けている。
それでも、リーグの情報筋によれば、ウルブズのグレン・テイラーオーナーは、ウルブズ側が満足できるオファーが届けば、すぐにでもバトラーを放出すると断言しているようだ。
一方、バトラーへのオファーを提示したロケッツは、今季ここまで1勝3敗。昨季リーグトップの65勝を挙げ、今季も豪華戦力で臨んだものの、現時点では期待はずれとなっている。
このチームにはジェームズ・ハーデン、クリス・ポールというリーグを代表する実力者がいるものの、ダリル・モーリーGMはチャンピオンシップを勝ち取るべく、もう1人のスター選手を獲得しようとしており、そのターゲットがバトラーだと考えているようだ。
今回ロケッツがオファーしたとされるバトラーのトレードにおいて、注目したいのは11月1日(同10月31日)という日付。これはロケッツがフェニックス・サンズとのトレードでマーキーズ・クリスとブランドン・ナイトを獲得してからちょうど2か月が経過する日だからだ。『ESPN』によると、ロケッツはクリスまたはナイト、あるいは両者をトレード要員にしているという。
ただし、クリスは左足首を痛めており、今季はまだプレーできていない。ナイトは昨年7月に左膝前十字靭帯を断裂し、昨季は全休。現在も具体的な復帰時期が明かされていないため、獲得には大きなリスクが伴う。
なお、バトラーは今季ここまで4試合に出場し、平均24.8得点5.3リバウンド3.5アシスト3.8スティール1.0ブロックを記録。得点はチームトップで、スティールはリーグトップの成績を残しており、ショットの成功率を見ても申し分ない数字となっている。今季終了後、プレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることが濃厚だが、ロケッツはバトラーを獲得できれば来夏に再契約を結ぶ自信があるという。
はたして、バトラーのトレードはシーズン序盤に成立するのだろうか。ロケッツとウルブズの動向に注目していきたい。