あきらめなかった理由に子どもたちの存在を挙げたローズ
11月1日(現地時間10月31日)に行われたユタ・ジャズ戦で、ミネソタ・ティンバーウルブズのデリック・ローズはキャリアハイとなる50得点をマーク。勝負どころで決勝弾を沈め、貴重なブロックも決めてみせた。
ローズが試合後に見せた涙は世界中のスポーツファンに感動と興奮を与え、大きな話題を呼んだことは記憶に新しい。
3日(同2日)に現地メディア『ESPN』へ掲載された記事の中で、ローズは自身の現状について語っていたので紹介したい。
「僕は今、歴史を作っているんだ。毎回コートに出ること自体が、歴史になっていると言っていい。それに、僕のファンや僕のゲームを見ている人々と、何らかの方法でつながっていると感じるんだ。今でも僕について関心があるんだと思っている」と語ったローズ。
30歳のローズは、2009年の新人王や11年のシーズンMVPといった輝かしい経歴を誇るものの、12年のプレーオフ以降は相次ぐ膝の負傷で思うようにプレーできていなかった。それでも、真剣に引退を考えることはなかったという。
「僕は(復帰について)決してあきらめたりはしなかった。タオルを投げることもなかった。僕は本当にバスケットボールが大好きなんだ。それに、今の僕には息子と娘がいる。彼らに僕があきらめたことを見せたくなかったんだ」。
今季ここまで平均18.8得点4.0リバウンド5.0アシストを記録中のローズは、今季の目標についてこう語った。
「最優秀シックスマン賞を勝ち取ること。そして若手が成長するのを手助けし、このチームが行けるところまでサポートしていきたい」。
まだ10試合も消化していないシーズン序盤のため、ローズがこの調子をキープできるかは不明だ。しかし、この男には個人成績だけでなく、1プレーで強烈なインパクトを与える力がある。ウルブズが今後、白星先行になるのであれば、ローズの経歴にまた一つ新たなアワードが加わる可能性は十分あると言っていいだろう。