14点差を追いついたウォリアーズだったが、延長でベテランに爆発を許して敗北
11月13日(現地時間12日)、ロサンゼルス・クリッパーズは、ホームのステープルズ・センターで王者ゴールデンステイト・ウォリアーズを迎え撃った。
アウェーのウォリアーズは、左内転筋を痛めたステフィン・カリーの代役としてクイン・クックをスターターに起用し、直近約4年間ではアウェーで無敗と相性の良いクリッパーズとの試合に臨んだ。
ゲーム序盤はパトリック・ベバリー、トバイアス・ハリス、ダニーロ・ガリナーリらのショットが決まってクリッパーズが8-2と先行すると、ウォリアーズもケビン・デュラント、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンらのショットで応戦。
しかしクリッパーズはマーチン・ゴータットやシェイ・ギルジアス・アレクサンダーも加点していき、徐々にリードを広げていく。第1クォーター終盤にはマイク・スコット、モントレズ・ハレルのショットも決まり、34-30で最初の12分間を終える。
第2クォーターに入ると、ウォリアーズがトンプソンやショーン・リビングストン、アンドレ・イグダーラのショットで追い上げるも、クリッパーズもルー・ウィリアムズやタイロン・ウォーレスなど強力なベンチ陣がスターターをサポート。このクォーターはウォリアーズが31-30でクリッパーズとの点差を縮め、61-64の3点ビハインドでハーフタイムへ。
すると第3クォーターでクリッパーズが26-20とウォリアーズを上回り、90-81の9点リードで第4クォーターに入るとハレルやスコットが加点。残り6分36秒にはウィリアムズの3ポイントが決まり、クリッパーズは101-87としてウォリアーズに14点差をつける。
ところが、王者ウォリアーズはトンプソンの3ポイントを皮切りにデュラントらが着実に加点。クリッパーズは残り5分15秒にウィリアムズがフリースロー3本を決めてからというもの、無得点に抑え込まれてしまう。その後ウォリアーズはケボン・ルーニーやイグダーラのショットとトンプソンの8連続得点で追いつき、延長に持ち込んだ。
一気に形勢逆転したウォリアーズは、延長序盤にもイグダーラやトンプソンのショットでリードを奪う。
だが、そこでベテランのウィリアムズが立ち上がった。延長残り1分46秒から1人で10連続得点のラッシュを見せ、最終スコア121-116とし、クリッパーズが2試合続けて延長戦を制して今季成績を8勝5敗とした。
Lou Will (25 PTS) & Montrezl Harrell (23 PTS) combine for 48 PTS off the bench in the @LAClippers victory! #ClipperNation pic.twitter.com/OKO1fbjIm1
— NBA (@NBA) November 13, 2018
東西上位チームとの2連戦、ウィリアムズは延長戦で殊勲の活躍
チームトップの25得点に6アシスト2スティールを挙げたウィリアムズは、「もし僕が自信を持っていなければ、コートに出ても無得点だったかもしれないね」と『AP』へコメント。
ウィリアムズはミルウォーキー・バックス戦、延長残り0.5秒に決勝弾をヒット。昨季の最優秀シックスマンは、ベンチから2戦続けて見事なパフォーマンスを見せた。
クリッパーズではウィリアムズのほか、ハレルが23得点8リバウンド4ブロック、ギルジアス・アレクサンダーが18得点5リバウンド、ハリスが17得点8リバウンド5アシスト2スティール、ガリナーリが14得点7リバウンド、ゴータットが12得点6リバウンドを記録。
一方のウォリアーズは、デュラントが33得点11リバウンド10アシストのトリプルダブルに2ブロック、トンプソンが31得点、イグダーラが14得点5リバウンド4アシスト、ドレイモンド・グリーンが14リバウンド3スティールと続いた。
「残念ながら僕らは負けてしまった。でも(クリッパーズとは)あと3度も対戦するんだ。次はきっと違う結果になるだろう」とトンプソンが語ると、スティーブ・カーHCはカリー不在を敗因の大きな要因に挙げた。
「ステフがいないとすべてが変わってしまう。彼は歴史上最も強力なオフェンシブプレーヤーの1人なんだ。だから(この敗戦に)あまり気にすることはない」。
カリーの具体的な復帰時期は未定。左内転筋の負傷はカリー自身にとって初のため、復帰を急がせることはなさそうだ。