レブロンとKDを目標に、日々成長を続けるハードワーカー
2013-14シーズンのNBA入り後、躍進を続けるヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)。キャリア6シーズン目をプレーする23歳の万能戦士は、リーグ有数の人気と実力を兼備した選手へと成長した。
今季、アデトクンボはここまで平均32.6分25.4得点13.0リバウンド5.8アシスト1.4スティール1.3ブロックをマーク。リバウンドとアシストは自己最高ペースで、フィールドゴール成功率55.0パーセントもキャリアハイとなっている。
ここでは、現地時間11月14日に『Yahoo Sports』へ掲載された記事の中で、アデトクンボは自身が目標としている選手について語っていたので紹介したい。
その選手とは、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)とKDことケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)だった。アデトクンボは言う。
「僕のことを知っていれば、僕がレブロンやKDよりも良い選手と言ったりしないとわかるはずだ。僕はいつだって、誰かを追いかけていたいと思う人間だからね。僕は常にうまくなりたいと思ってる。レブロンはこれまでにプレーしてきた中で最も優れた選手の1人。KDはNBA史上最も優れたスコアラーの1人。それに彼らは長い間、すごく高いレベルでプレーしている。僕がやろうとしているのはまさにその部分。キャリア14、15シーズンになっても、僕は今していること、あるいはそれ以上のことをやれるようになりたいんだ」。
レブロンはキャリア16シーズン目、デュラントは12シーズン目なのだが、10年以上、リーグのトップレベルを堅持し、一線級で活躍している。
211センチの長身に驚異的な身体能力を兼備したアデトクンボ。キャリアを脅かす大ケガさえなければ、この男が今後10年以上NBAでプレーすることは十分可能だろう。
とはいえ、レブロンやKDのように支配的なプレーヤーとなるためには、やはりアウトサイドシュートの向上がマスト。バックスのジョン・ホーストGMは「今季途中か来季に3ポイントをマスターするはず」と楽観視しているものの、より支配的なプレーヤーとなるためには避けて通れない道なだけに、今後もハードなトレーニングを積み重ねていくに違いない。
イースト上位でプレーオフ出場、自身初の1回戦突破が最も身近な目標か
また、偉大な選手になるためには、所属チームを勝たせていかなければならない。レブロンとデュラントは、これまでに所属チームを何度も勝利へと導いてきたことで、シーズンMVPを獲得してきた。
アデトクンボもそのことを理解しており、「僕らのゴールはイーストでトップチームになること」と口にしている。そしてこう続けた。
「僕らのチームには多くのタレントがおり、ハードにプレーしている。そして僕らはすばらしいバスケットボールをしているんだ。(イーストでトップになることは)難しいことではあるけれど、僕らにとって、ゴールの1つなんだ」。
現時点でバックスは、イースタン・カンファレンスでトロント・ラプターズ(12勝2敗)に次ぐ10勝3敗で2位という好位置にいる。アデトクンボはこれまで3度プレーオフに出場しているのだが、1回戦を突破したことはないため、“今季こそは”という思いが強いはず。
今季のアデトクンボには、個人として3ポイントをはじめとするアウトサイドシュートの精度を高め、チームとしてはイースト上位でプレーオフに進出し、最低限、カンファレンス・セミファイナルまで勝ち上がること。それが最も身近なゴールと言っていいだろう。