来季から超巨額契約が始まるウォールはフランチャイズプレーヤーを目指す
今オフにオースティン・リバースとジェフ・グリーン、そしてドワイト・ハワードを加え、意気揚々と今季に臨んだワシントン・ウィザーズが不振に陥っている。
開幕前には「イーストはワイドオープン。僕らにもチャンスがある」と豪語していたジョン・ウォールだったが、11月24日(現地時間23日)終了時点で6勝12敗と黒星先行。イースタン・カンファレンス11位と低迷しており、勝率5割にさえ届いていない。
20日(同19日)には、ウォールが練習中にスコット・ブルックスHCへ問題発言をして罰金を科されるなど、なかなか波に乗れないでいる。
その直後に行われたロサンゼルス・クリッパーズ戦。ウィザーズはウエスタン・カンファレンス上位のクリッパーズに対して第2クォーター途中に24点ビハインドを背負いながら、後半だけで71得点を奪う猛攻で125-118と大逆転勝利。
ウォールはその試合でゲームハイの30得点に加えて8アシスト2スティール2ブロックをたたき出し、勝利に大きく貢献。今季の不振により、ウォール、そしてバックコートの相棒ブラッドリー・ビールもトレード候補に挙がる中、『The Washington Post』へ現状についてウォールはこう明かしている。
「(練習で起きたことについて)なるべく考えないようにしている。僕はこのチームのリーダーになること、そしてフランチャイズプレーヤーになることにフォーカスしている。周りがどう言おうとも、気にしないようにしているんだ」。
ウォールは昨年7月にウィザーズとスーパーマックス契約となる延長契約に合意。来季以降の4シーズンで、ウォールは総額1億7,000万ドル(約190億4,000万円)を超える巨額年俸を受け取ることとなる。そのため、トレード候補に挙がっても放出することは困難だろう。
キャリア9シーズン目をプレーするウォールは28歳。5度のオールスター選出を誇るリーグ有数の司令塔である。今季はここまで平均35.0分20.9得点3.3リバウンド8.1アシスト1.9スティール1.2ブロックを記録し、ビールと共にウィザーズをけん引。
ウォール自身としては、ウィザーズの一員として今後もプレーしていきたいと明かしている。
「ウィザーズの一員であることが大好きなんだ。キャリア9シーズンすべてをここでプレーしてきたからね。自分のキャリアを終えたいと思える場所なんだ」。
ウィザーズが復調するためには、ウォールのリーダーシップは不可欠。今後チームが白星先行となれば、プレーオフ出場も十分可能だろう。今後の巻き返しに期待したいところだ。