2018.10.23
ワシントン・ウィザーズの主砲ジョン・ウォールは、5度のオールスター選出を誇るリーグ屈指のポイントガード。昨季はケガにより8年のキャリアで最少となる41試合の出場に終わるも、平均34.4分19.4得点3.7リバウンド9.6アシスト1.4スティール1.1ブロックをマークし、イースタン・カンファレンス8位(43勝39敗)でウィザーズのプレーオフ進出に大きく貢献した。
プレーオフでウィザーズは、イーストトップの59勝を挙げたトロント・ラプターズと激突。第4戦を終えて2勝2敗のタイに持ち込むも、そこから2連敗を喫してシリーズ敗退となった。
ウォールはプレーオフでギアを上げ、シリーズトップの39.1分11.5アシストに加え、チームトップの26.0得点に5.7リバウンド、さらにはシリーズトップタイとなる2.3スティール1.3ブロックと大暴れ。敗れてしまったとはいえ、ウォールは大舞台で自身の実力を存分に発揮。
すると今夏のウィザーズは、先発センターのマーチン・ゴータットを放出し、コンボガードのオースティン・リバースを獲得したのを皮切りに、万能フォワードのジェフ・グリーン、元オールスターセンターのドワイト・ハワードを獲得し、戦力増強に成功している。
先週、ラスベガスで行われたアメリカ代表のミニキャンプにも参加したウォールは、現地メディア『Bleacher Report』へ現状を語っていた。
「俺が思うに、俺たちは今、(昨季よりも)良いチームだ。今季は(レブロン・ジェームズが移籍したため)イーストがワイドオープンになってる」。
レブロンがロサンゼルス・レイカーズへ移籍したため、どのチームがイーストを制してもおかしくはないとウォールは考えているようだ。昨季プレーオフで敗れたラプターズとのシリーズについても、ウォールは強気な発言をしている。
「もし俺たちがケガに苦しんでいなければ、過去2年間も十分に競い合うことができたと思ってる。昨季はイースト8位に転落したが、ラプターズとのシリーズでは俺たちが勝つべきだと思っていた。でも、彼らの方がより良いチームだった」。
昨季と比較すると、ウィザーズは確実に選手層を厚くしている。ウォールとブラッドリー・ビールというオールスターデュオの控えにはトーマス・サトランスキーとリバース、フロントコートでは予想スターターがオットー・ポーターJr.とマーキーフ・モリス、ドワイト・ハワードで、ベンチにはケリー・ウーブレイJr.にグリーン、イアン・マヒンミが控えているからだ。
主力陣に長期離脱がなければ、今季のウィザーズはイースト上位に食い込んでも決して不思議ではない戦力を誇っていると言っていいだろう。
そしてこのチームが成功と呼べるシーズンを過ごせるかどうかは、ウォールのパフォーマンスにかかっている。ワイドオープンとなったイーストで、ウォール率いるウィザーズがどこまで上位争いに参戦できるのか。今季のイーストにおける注目ポイントになること間違いなしだ。
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