2019.02.28
今季終了後にシャーロット・ホーネッツからブルックリン・ネッツへトレードとなったドワイト・ハワードは、ネッツとのバイアウトが成立したことで、一躍注目の制限なしフリーエージェント(FA)となった。
キャリア14年を誇るベテランセンターのハワードは、32歳ながら211センンチ120キロという恵まれた体格と身体能力を駆使し、昨季は平均16.6得点12.5リバウンド1.6ブロックをマーク。キャリア14シーズンすべてにおいて、得点とリバウンドの平均ダブルダブルを記録するリーグ有数のビッグマンだ。
また、今年3月22日(現地時間21日)に行われたネッツ戦では32得点30リバウンドという超絶パフォーマンスを見せており、ハワードはリング下の番人としてリーグ有数の支配力を持っていることを誇示してみせた。
そのハワードに対して、複数のチームが獲得に関心を持ち、どこへ移籍するのか注目を集めていた。
そんな中、ハワードの争奪戦を制したのはワシントン・ウィザーズだった。その決め手となったのは、以前から「身体能力に長けたビッグマンとプレーしたい」と語っていたジョン・ウォールがハワード宛に送ったDMだったという。
7月31日(同30日)、ハワードは現地メディア『NBC Sports Washington』へこう明かしている。
「ジョンからこのチームに来てくれないかと連絡が来たんだ。本当さ。インスタグラムのDMでそのメッセージを見た時、俺は本当にハッピーな気持ちになったんだ。『ジョンが俺にDMしてくれたのか! これはクレイジーだな!』って感じさ。今回、俺は新たな所属先を決めるうえで、あらゆる可能性について考え抜いた。その中で、『このチームこそ、俺にとってベストなスポットになるかもしれないな!』と思って決めたのさ」。
ウィザーズにはウォールとブラッドリー・ビールというオールスターデュオがバックコートにおり、オットー・ポーターJr.やケリー・ウーブレイJr.という身体能力の高い若手成長株が所属している。フロントコートにはスコアラーのマーキーフ・モリスやディフェンシブ・ビッグマンのイアン・マヒンミがおり、イースト上位を狙える戦力を誇っている点も魅力だったのだろう。
ハワードには現在2連覇中のゴールデンステート・ウォリアーズからも声がかかったが、ウォールによるメッセージを境に、ウィザーズ入りへ傾いていったという。
「ゴールデンステートからも連絡がきて、ウォリアーズ入りも考えた。でもジョンが俺にメッセージを送ってくれたことで、『最初に彼へ伝えることができなかったけど、俺はウィザーズの一員になるだろうな』と感じた。それが俺の考えだったのさ」。
ウォールのDMによって、ウィザーズのユニフォームに身を包むこととなったハワード。今季はウォール自慢の高速ドライブからハワードが豪快なフィニッシュを何度も見せてくれると期待したい。
昨季まで8シーズン連続でイースタン・カンファレンスを制してきたレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)がウエスタン・カンファレンスへと移籍したため、今季のイーストはファイナル出場を懸けた激戦が繰り広げられるに違いない。
イースト上位候補にはトロント・ラプターズやボストン・セルティックス、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、インディアナ・ペイサーズなどが挙がっているが、ウィザーズにも十分チャンスがあると言っていいだろう。
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