2024.03.12
ジョン・ウォール、ブラッドリー・ビールというリーグ有数のバックコートデュオを擁するワシントン・ウィザーズ。
昨季はウォールがケガのため41試合の出場にとどまったこともあり、イースタン・カンファレンス8位の43勝39敗でフィニッシュ。プレーオフ1回戦ではイーストトップシードのトロント・ラプターズ相手に2勝2敗まで持ち込んだものの、そこから2連敗となってシーズンを終えた。
するとウィザーズは長年先発センターを務めていたマーチン・ゴータットをロサンゼルス・クリッパーズへ放出し、コンボガードのオースティン・リバースを獲得。フリーエージェント(FA)市場では両フォワードをこなすベテラン、ジェフ・グリーンと元オールスターセンターのドワイト・ハワードを加えるなど、戦力増強を図ってきた。
今季の予想スターターはバックコートにウォールとビール、フロントコートにはオットー・ポーターJrとマーキーフ・モリス、ハワードが濃厚なのだが、時間帯によってはスモールラインナップを採用することになるという。
現地メディア『The Athletic』は、ウィザーズのスコット・ブルックスHCが今季、スモールボールを真剣に採用しようとしており、4ガードのラインナップで起用しようとしていると報じた。その場合、ポーターJr.がセンターを務めることになるようだ。
203センチのポーターは過去3シーズン、ウィザーズの先発スモールフォワードとしてプレーしており、同期間でいずれも平均2ケタ得点、5.0リバウンド、1.4スティール以上をマーク。直近2シーズンでは3ポイントシュート成功率で43パーセント以上を残している。ポーターJr.がセンターに入ることで、4人のガードがコートを広く使ってリムにアタックしていくことも十分期待できる。
速い展開を好むブルックスHCにとって、リーグ18位のペースに終わった昨季のウィザーズは、自身の求めるバスケットではなかったようだ。
ハワードやモリスをベンチに下げて繰り出す“ウィザーズ版”のスモールボールを構成するのは、ウォールとビールにリバース、そしてポーターJr.が確定。残りの1枠は、控えポイントガードのトーマス・サトランスキー、あるいはシューターのジョディ・ミークスが務めることになるだろう。
今季のロースターに自信を持っているウォールは、イースト上位進出を真剣に狙っており、自身初となるイースタン・カンファレンス・ファイナルへと勝ち進むべく、開幕から全開でプレーするに違いない。
試合の中でスモールボールを起用し、勝利をつかみに行くウィザーズに注目だ。
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