33歳のガソルを酷使しないためにも、ノアとの契約は的確な補強
11月25日(現地時間24日)終了時点で、2way契約を結ぶ渡邊雄太が所属するメンフィス・グリズリーズは、ウエスタン・カンファレンス3位の12勝6敗と好調をキープ。
得点力はリーグ下位(平均103.3得点/リーグ27位)ながら、持ち前の粘り強いディフェンス(平均100.8失点/リーグ2位)を武器に、デンバー・ナゲッツやミルウォーキー・バックス、フィラデルフィア・セブンティシクサーズといったカンファレンス上位の成績を残すチーム相手に勝利。3点差以内で決着がついた試合で、3勝1敗という戦績を残している点も光る。
チームの柱は司令塔のマイク・コンリーと万能型ビッグマンのマルク・ガソル。前者はチームトップの平均20.2得点6.3アシスト、後者はチームトップの平均9.8リバウンド1.6スティールに加えて17.6得点3.9アシスト1.1ブロックを残し、グリズリーズのけん引役となっている。
開幕2試合目に先発パワーフォワードを務めていたジャマイカル・グリーンがあごの骨折のため約1か月も戦線離脱する中、ルーキーのジャレン・ジャクソンJr.が先発出場して奮闘しており、ここまで予想以上の健闘を見せていると言っていいだろう。
そんな中、現地メディア『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、グリズリーズがビッグマンを獲得しようとしていることを報じた。
グリズリーズのターゲットとなっているのはジョアキム・ノア。開幕前にニューヨーク・ニックスを退団したベテランセンターと、グリズリーズは約2か月にわたってコンタクトを取ってきたという。
現状、グリズリーズのロースターでセンターを務めることができる選手はガソルを除くとグリーンとジャクソンJr.、イバン・ラブしかおらず、ガソルへの負担が大きかった。33歳のガソルは今季、直近6シーズンで最もプレータイムが長いため、プレーオフ出場を目指すチームとしては、ベテランを安心して休ませたいという思惑もあったはずだ。
同記者によれば、グリズリーズは来週末にもノアと契約を結ぶ可能性があると報じている。キャリア11年を誇るノアは、211センチ104キロのセンター。2度のオールスター選出をはじめ、主にディフェンス面で高い評価を得てきた。
また、オフェンス面ではミドルレンジジャンパーやインサイドを中心に得点できるだけでなく、ハイポストやミドルエリアからパスでチームメートの得点機会を演出することもできる。その献身的なプレースタイルは、グリズリーズのスタイルにもマッチするはずだ。
ガソルのバックアップに、キャリア平均8.9得点9.3リバウンド1.3ブロックを誇るノアが加わることになれば、グリズリーズにとって心強いに違いない。