03年のドラフト・コンバイン以降、良好な関係を続けるレブロンとウェイド
12月9日(現地時間8日)に行われたメンフィス・グリズリーズ戦。ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズはカイル・クーズマと並ぶゲームハイの20得点に8リバウンド9アシスト2スティールをマークし、チームを111-88の圧勝へと導いた。
16勝10敗でウエスタン・カンファレンス5位のレイカーズは、アウェー2連戦を終えて、11日(同10日)にホームでマイアミ・ヒートとの対戦が待っている。
ヒートには今季限りでNBAから引退することを表明しているドウェイン・ウェイドがいる。レブロンとウェイドは2003年のドラフト同期であり、10-11シーズンから13-14シーズンまではヒートでチームメートとしてプレー。
また、オールスターゲームに加えてFIBA世界選手権(現FIBAワールドカップ)やオリンピックといった国際大会でもアメリカ代表として一緒にプレーしており、レブロンとウェイドは親友としても知られている。
前回の対戦となった11月19日(同18日)、ウェイドは子どもが生まれたため休暇を取っており、古巣マイアミで再会することはなかったが、今回はコート上で“最後の親友対決”が実現する可能性が高い。
グリズリーズ戦を終えたレブロンは、ウェイドとの対決について『ESPN』へこう語っていた。
「なんだかほろ苦いね。最高な反面、複雑な気分でもある。最高だと思うのは兄弟(のようなウェイド)と同じフロアにいることが大好きだったから。2003年のドラフト・コンバインからこれまで、俺たちは長い間、互いに関係を構築してきたんだ。複雑に思うのは、これが同じコートで戦う最後の試合になってしまうこと」。
15年以上もの間、どうしてここまで仲が良いのかと聞かれると、レブロンも「分からないね」と返答。ウェイドと同じく、親友として知られるカーメロ・アンソニーとクリス・ポール(共にヒューストン・ロケッツ)との関係について、レブロンはこのように答えていた。
「ときどき、(僕らの関係は)ケミストリーなのかと思うくらいだ。俺だって説明できないこともあるさ。カーメロとは10年生(日本の高校1年生)の時から、CP3(ポールの愛称)とは12年生(日本の高校3年生)の頃から、D-Wadeとはドラフト・コンバインの時からそれぞれつながってる。なんでかって? うまく説明できないけど、それこそ俺たちに絆があるってことじゃないかな」。
親友レブロンとの“ラストダンス”を「心から楽しみたい」と語ったウェイド
するとレブロンは、ウェイドのキャリアや今後について語り出した。
「03年のドラフト組として、俺はこれからもこの調子で行きたいね。今俺がいる位置については気に入ってる。そしてD-Wadeは間違いなくすっごいキャリアを送ってきた。俺たちのドラフト指名組で、最初にバスケットボール殿堂入りを果たすんじゃないかな。3度のNBAチャンピオンになっただけでなく、(ヒートという)フランチャイズでとてつもないことをやってのけたし、コミュニティーについてもそうだ」。
その一方で、ウェイドは9日(同8日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦で通算出場数が1,000試合に到達。この試合で25得点6リバウンド6アシストを挙げて勝利に貢献したウェイドは、レイカーズ戦について「これまでとは違う感じ」と『ESPN』へコメントしている。
「レイカーズと対決するのは、いつだってエキサイトするもの。それが今回はレブロンがいて、俺たちにとって最後のマッチアップになる。だからきっとレイカーズ戦は特別な瞬間になると思う。座りながら『これも82試合のうちの一つさ』と言うつもりはないね。これは俺にとって親友の一人であるだけでなく、歴代最高の選手との最後の対決なんだ。俺はチームとして(レイカーズ戦で)勝ちたいし、この機会を心から楽しみたいんだ」。
歴代最高級の豊作と言われる03年のドラフト組。その中でも、トップ2のキャリアを送るレブロンとウェイドによる“ラストダンス”から目が離せない。