2018.11.28
今季からロサンゼルス・レイカーズでプレーしているレブロン・ジェームズは、ここまで16試合すべてに先発出場し、平均34.7分28.8得点7.7リバウンド6.9アシスト1.4スティールをマーク。
シーズン序盤こそ2勝5敗と負け越していたが、その後の9試合で7勝を挙げて現在は9勝7敗と持ち直し、ウエスタン・カンファレンス8位に浮上してきた。
レブロン率いるレイカーズの次戦は、11月22日(現地時間21日)のクリーブランド・キャバリアーズ戦。昨季までホームとしていたクイックン・ローンズ・アリーナへ凱旋することとなる。
クリーブランドは自身の故郷オハイオ州アクロンにほど近い、まさにレブロンのルーツと呼べる場所。キャブスに在籍した11シーズン、レブロンは2度のシーズンMVPを獲得し、NBAファイナルには5度も勝ち進んできた。2016年にフランチャイズ史上初となる優勝をもたらしたことで、レブロンはキャブス史上最高の選手と言っていいはずだ。
20日(同19日)に現地メディア『The Athletic』へ掲載された記事の中で、レブロンはクリーブランド凱旋についてこう語っている。
「俺のキャリアのうち、11年を過ごした場所へ戻ってくることになる。(クリーブランドには)すばらしい思い出もあるし、あまり良くない思い出もある。でも全体的に見れば、この組織とチームメート、そしてコーチングスタッフへ、俺はすべてを捧げてきた。それが最も重要なことなんだ」。
その一方で、昨季まで4年連続でイースタン・カンファレンスを制してきたレブロン率いるキャブスにとって、最も大打撃となったのは17年夏に成立したカイリー・アービング(現ボストン・セルティックス)のトレードだったと『The Athletic』へ明かしている。
「カイリーをトレードしたことが、すべてにおける終わりの始まりだった。これは誰もが知ってること。秘密にすることでもないさ」。
カイリーを失った昨季、キャブスは迷走した。開幕前にデリック・ローズ(現ミネソタ・ティンバーウルブズ)やドウェイン・ウェイド(現マイアミ・ヒート)、カイリーとのトレードでアイザイア・トーマス(現デンバー・ナゲッツ)らを獲得したものの、チームはなかなかかみ合わず、今年2月のトレードデッドラインで複数のトレードを実行し、ロースターにメスを入れた。
その後もレブロンが攻防両面でフル回転したことで、レギュラーシーズンをイースト4位の50勝32敗でフィニッシュ。プレーオフではレブロンがプレーレベルをさらに1ランクアップさせたことで、なんとかイーストを勝ち上がり、自身としては8年連続のファイナル進出。
ゴールデンステイト・ウォリアーズとのファイナル。キャブスは第1戦と第3戦こそ勝利できるチャンスがあったものの、前者は試合終盤にJR・スミスの不可解な行動もあって延長の末に敗れ、後者はケビン・デュラントに決定打を許して黒星。結局、1勝もできずに頂上決戦を終えた。
今夏レブロンはレイカーズへと移籍したものの、キャブスというフランチャイズにおいて、レブロンは他を圧倒する実績を残しているのは間違いない。
出場試合数(849試合)、出場時間(3万3,130分)をはじめ、レブロンはキャブスで2万3,119得点、6,190リバウンド、6,228アシスト、1,376スティールを挙げるなど、数多くの部門で歴代トップを誇っており、キャブス史上唯一のシーズンMVP受賞者でもある。
はたして、今季ここまでリーグワーストの2勝13敗と不振のキャブスに所属する元チームメートと会場に集まるファンは、レブロンへどのような反応を見せるのか。注目していきたいところだ。
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